バンドに誘ってくれた友人がわざわざこのブログを読んで、紹介した曲の他に、私がソロをとった曲を編集してくれました。
ありがとう!
嬉しいけど、これでソロのとちったところがばれてしまうじゃないか(笑)
でも演奏することなんてなかなかないですし、思い切って。
ちなみに友人はTp(トランペット)、非常に上手いです。高校生の時から上手かったですが、社会人になっても練習頑張っていてさすがです。
私ももう少しブランク空けないで練習しておけば良かったです・・・
去年の12月くらいから、友人に誘われて立川8中の吹奏楽OBバンドに参加させていただいておりました。私は小学生の3年間と、高校の3年間のクラブが吹奏楽だったので(アルトサックスをやってました)すが、高校卒業以降ほとんど楽器に触らないままだったのです。が、友人2名ほどから、「楽しく、やってるから是非」と誘われましたので、思い切って参加させて頂きました。
(さらに…)
お世話になっている方の陶器展が本日より2/23日まで代官山のギャラリー無垢里で行われています。以前は三鷹台のオガワカフェにて行われた際も見に行かせて頂きました。
なのでちょっと楽しみにしていたのですが、私は日曜日にとある『本番』があるため今回は見に行くことができません、残念です。
本番については無事に終了した後に感想を書かせていただきます・・・無事に終われると良いのですが。
岳中さんの陶器、とても綺麗です、よろしかったら是非。オガワカフェの時は岳中さんの絵画も置かれていて、絵もとても素敵でした。今回はどうなのでしょうか?
スコット・クーパー監督 20世紀フォックス
ジェフ・ブリッジス!個人的に好きな俳優さんです。最初に気になったのは「ファビュラス・ベイカー・ボーイズ」でのピアノ奏者役の2枚目として。そしてテリー・ギリアム作品の「フィッシャー・キング」で影を持つちょっとダメだけど愛すべき男を演じたことでかなりお気に入りになりましたし、以後気がつけば見てるし、気になるし、キャリアとしても方向が決まってしまったかのようなキャスティングだったと思います。「隣人は静かに笑う」も「ローズ・イン・タイドランド」も好きな作品で好きな演技ですが、なんと言ってもやはり「ビッグ・リボウスキ」が個人的には映画としても、キャラクターとしても1番素晴らしいと思っています。
過去にスターであったカントリーミュージシャン、バッド・ブレイク(ジェフ・ブリッジス)は50代で地方をめぐるツアー、と言えば聞こえがいいですが、実際は1人で地元ミュージシャンとのセッションの毎日です。小さなライブを繰り返しながら流れていく歌手生活。当然自堕落になっていて酒が手放せません。そんなある日、地方紙の若い女記者にインタビューを受けるのですが・・・というのが冒頭です。
今回はネタバレなしなのですが、当然細かいツッコミどころはあるものの、非常にストレートなストーリィに仕上がっていて、ダメ男のリアルさが非常に際立つキャスティングなだけに、断ち切った後のシーンをもう少し詳しく、あるいは長く撮っても良かったのではないか?とは思いました、ちょっとネタバレっぽくなってしまいますけど。
哀愁、に理解のある方に、基本男性にオススメ致します。
で、どうしてもこの映画を見たら、「ビッグ・リボウスキ」を見たくなりました!
ジョエル・コーエン監督 アスミック・エースエンタテイメント
どうしようもない脱力感の漂う男デュード(ジェフ・ブリッジス)の本名はリボウスキ。何かとキレまくるベトナム帰還兵の大男ウォルターと小心者のサーファーで気さくなドニーと3人でボーリングチームを組み、大会に登録しています。しょっちゅうボーリング場でつるんでは酒を飲んでいる毎日、当然失業中です。そんなデュードのもとに強盗が同姓同名の金持ちリボウスキ氏と間違えて侵入してきて惨事を起こします。その賠償に金持ちのリボウスキを訪ねるのですが・・・というのが冒頭です。
どこまでも巻き込まれ、策は裏目に、そしてしょっちゅう無様な目に遭いながらも、何処か『突き抜けている』デュードの可笑しさ、ストーりィの練られ具合、キャスティングの妙に、映像の面白さ!
出演陣の豪華さも凄いです。スティーブ・ブシェーミにジュリアン・ムーアにフィリップ・シーモア・ホフマン!それにジョン・グッドマンにジョン・タトゥーロ!おまけに主役はジェフ・ブリッジス!!どの役もこの人しか考えられないですし、いちいち可笑しい場面があって笑えます。ニヒリストというキャラもイカシてますが、これってジュネ&キャロの「デリカテッセン」の地底人をどうしても想像してしまいます、なんとなくコーエン兄弟が好きそうな映画でありキャラクターだと思うのですが。
笑いたい方に、ジェフ・ブリッジスが好きな方に、オススメ致します。
ミランダ・ジュライ著 岸本 佐和子訳 新潮クレストブック
Twitterやブログでおなじみの伊藤さん(空中キャンプhttp://d.hatena.ne.jp/zoot32/)が去年の秋のラジオ番組でオススメしていたのを聞いて読んでみました。久し振りの海外文学で、短編、結構期待して読みました。しかもTwitter文学賞(書評家、豊崎由美さんの呼びかけで始った新しい文学賞、1人1票しか投票できないのが悩ましくも面白い!)も獲りました。そういえばクレスト文庫を読むの、久し振りです。
映画監督もするミランダ・ジュライさんの初短編集です。
非常に不思議な感覚の持ち主で、どこか抜けている女性を主人公にした1人称で語られるものが多く、そのマヌケが「現実にはアリエナイ」まで行くことはなく、しかし確実に「こんな奴がいたらひく」というレベルではあり、その辺でこの物語の密度というかリアルがふっと地面を離れるかのような瞬間があります。こういった作品はどちらかと言えば男を主人公にしたものは見たことがありますが、女子にすることで『不思議ちゃん』や『イタい女子』の存在をヒロインではなくそこから見える景色、にすることを可能にしています。ただし、かなり読み手を選ぶ感じも致しました。楽しもう、と思えばかなり楽しめますが、完成されているとは言い難く、しかも未完成さが持つ勢いもそれほど強くは感じませんでした。
肉食=男性的、草食=女性的、という(あくまで例えであり分かりやすいので意図してこういう図式を使いますけれど、つまりそういう前提や刷り込みがあることでそれが『ずれて』前提にならなくなってきているからこそ)という図式が崩れ行く過程に 『今』 があるなら(いつだってずっと『今』だという考え方も含めて)男性の草食化があり、女性の肉食化が進む中、こういったキャラクターが日の目を見てもおかしくないという意味で、分かります。
個人的に気に入った作品はどこかそのズレ方に、その妄想に、レイモンド・カーヴァーっぽさを匂わせる「共同パティオ」、放り投げ方とリアリティが結構なレベルの「水泳チーム」、絲山 秋子風の「マジェスティ」、そして1番オリジナリティを感じた「何も必要としない何か」です。
そういえば私有名な岸本さんの翻訳を読んだのも初めてかもしれません。
ミランダ・ジュライを形容する言葉としては『イタイ』だと思います。だからこそ、受け手を選ぶと思います、可笑みや、可愛げを感じられるかどうか、非常に微妙なラインに立っている(立ち続けるのならスゴイと思うけど1作ではまだ分からないですが)作家さんだと思います。
新しい短編、という形容詞に興味がある方にオススメ致します。