真造 圭伍著 ビックコミック
本屋での絵が気になり(どことなく、名作中の名作『棒がいっぽん』の頃の高野 文子の絵と『クマのプー太郎』の頃の中川 いさみの絵をミックスしたかの様な絵!)、最近全くしなくなった車の運転熱が高まっていたことの2つが重なった上に、何かピンと来るものがあって衝動買いしました。
ある、青年というよりちょっとお馬鹿な田舎の大学生と、非常に熱量の低い同級生のひと夏の出来事を追った物語です。
正直ネタバレはなしで、予備知識なしで読むのが1番!過度な期待がこういう作品の持ち味を消してしまいがちなのですが、私はそういう意味で非常にラッキーな遭遇でした。
ドラマチックな出来事は日常の中にもあり、それに気がつかなかっただけである、という紋切り型な側面を充分承知の上でも、『慣れ』をニュートラルな感覚に戻せるチカラを持った作品です。
今年(まだ始ったばかりですが、でももう12分の1が終わってしまった!!)読んだ中では今のところかなり上位の作品です。
車の運転を日常にはしなくなってしまった方に、オススメ致します。