スペンサー・サッサー監督 ポニーキャニオン
映画「(500)日のサマー」、「インセプション」を見てとても気になった俳優さんジョセフ・ゴードン=レヴィットが出ているので、全くヘヴィメタルロックに詳しくないのですが観に行ってきました。ちなみにメタリカ初めて聞きました(笑)
母親を突然失った中学生くらいの少年TJ。その父親でやはり妻を失った現実にどうして良いか分からず、ただただ途方に暮れているポール。TJは母親と最後に一緒だった事故車をスクラップにすることに耐えられずに解体業者を説得するものの、子供扱いで話にならないうえ、その解体工事屋の息子はTJを目の敵にしていじめられています。そんな2人の前に、突然現れた20代とおぼしき、身体に刺青をした長髪の男が、ヘッシャーです。TJとヘッシャーの出会いも凄いんですが、このヘッシャーが沈んだ親子、そしてTJとふとしたキッカケで親しくなったやはり20代くらいのスーパーのレジ係の生活に先の見えないニコールを巻き込んで行くのですが・・・というのが冒頭です。
ヘッシャーを演じるジョセフ・ゴードン=レヴィット目当てで行ったのですが、この役者さんの印象が全然違っていて、それも嫌な方向じゃなく、良かったです。そしてパンツだけなのにかっこいい!意味不明な行動を取り、巻き込んだ上で置いてきぼりを喰らわせたり、ハチャメチャなんですが、何処か憎めない、というある意味使い古された古典的な異端者ヒーローなんですが、しかし、現代性を感じさせる部分もあり、笑わせる面を持っているのを良い緊張感と違和感で演技してくれていて良かったです。こういうキャラクターが出てくると物語が動きやすいですし、ノリがいいです。
対するTJを演じた子役デヴィン・ブロシューもなかなかでした。が、それよりもニコール演じるナタリー・ポートマン、ダメ女子っぷりといい、ダサい格好と、イケテないメガネ姿といい、ハマってる!ブラックスワンのニナ役なんかよりよっぽど個人的には好感持ちました。イタイ感じの女子を演じさせたら、今この人のリアル感と雰囲気は別格だと思います。
ヘッシャーの最後の最後のスピーチ、なかなか説得力あって良かったです、まるで勝麟太郎の話しです(笑)けれど、すごく良かった。
ちょっと気分をアゲたいという方にオススメ致します。