片桐 はいり著 キネマ旬報社
俳優さんの片桐さん、私が見たことあるのは「かもめ食堂」だけですが、なかなか面白い演技だったと思います。個性的な役者さんとして認識しておりましたが、文章が面白くて楽しく読めました。映画への、映画館への愛を感じさせます。
片桐さんの雑誌「キネマ旬報」での連載をまとめたものですが、その章ごとのタイトルも映画にちなんだものになっていますし、あの!シネスイッチ銀座のもぎり(正確には「シネスイッチ銀座」の前の「銀座文化」です)として働いていた、という事実にびっくりしました。そして溢れんばかりの映画にまつわる話しを、ギュギュッと濃縮した数ページでのエッセイ、非常に読みやすく、気分転換になります。
私が好きなのは、映画館におけるもぎりの話し「Wの喜劇」、映画館の静寂「愛と劇場の日々」、入替制と飲食と映画館の関係の「モ・バター・ブルース」、見てみたい成瀬巳喜男作品と眠気の「眠れる」、ロッキー・ホラー・ショーの「ディープ・ブーム・ナイト」、酒田の映画館グリーン・ハウスの「天国の口、緑の楽園。」、すごいコミュニティの「フカヤ・シネマ・ソシアル・クラブ」、そして1日もぎる話し「アカルイキンミライ」です。
その他どの話しも非常に読ませるもので、映画館に行きたくなります!
そして今、ちょうど大好きなジョージ・ハリスンの映画がやっていますので、近いうちに観にいきますComing soon!!