エドガー・ライト監督 ギャガ
「宇宙人ポール」の出来栄えがあまりに素晴らしく、役者兼脚本がサイモン・ペッグとニック・フロストというコンビなんですが、どうもこの方に監督エドガー・ライトを加えた3人が素晴らしいというネット情報を見たので、早速借りてきたのが、まずこの「ホット・ファズ 俺たちスーパーポリスメン!」です。しかし、この役者サイモン・ペッグとニック・フロストにはやられました!この2人に「宇宙人ポール」ではさらにコメディアンであるセス・ローゲンも加わって豪華でしたけれど、撮っている年数で考えてもどうみてもこのサイモン・ペッグとニック・フロストのコンビがオリジナルな形なんでしょうね。素晴らしいバディ感ある2人です。私は順番として「宇宙人ポール」を最初に見たのでサイモン・ペックがダメ男役、ニック・フロストもダメ男、という刷り込みがあったのですが、この映画見ると全然違うんですね、さすが役者さんです。
警察学校を首席で卒業、検挙率も他人の4倍という脅威のエリート警察官ニコラス・エンジェル(サイモン・ペッグ)。しかし常に仕事のことしか考えていない為に、恋人には去られ、職場でも疎まれ、辺鄙な田舎に左遷されてしまいます。新たな赴任地であるサンドフォードでは事件が起らないという平和な町なので警察官もそのほとんどがのん気にしていますが、刑事映画オタクの警察署長の息子であるダニー(ニック・フロスト)だけはニコラス・エンジェルに憧れを抱きますが、いかんせん何かが抜けています。そんなサンフォードの町で事件が起り・・・というのが冒頭です。
サスペンスでありながらも、どこかコメディタッチでアクション映画でもあり、尚且つ多数の刑事映画へのオマージュに満ちた傑作でした!
エリートである警察官ニコラス・エンジェルと、ダメ警察官のダニーがコンビを組む、という設定も面白いですし、様々な刑事映画へのオマージュたっぷりです。個人的にはあまり好きな監督ではないキャサリン・ビグロー監督作、キアヌ・リーブスとパトリック・スウェイジ主演「ハート・ブルー」は見ておいて良かったと思いました、懐かしいシーンがいろいろありました。
コメディでありながらも、サスペンスで、しかもアクションまで手を抜かない素晴らしい作品です。馬鹿馬鹿しくもナンセンスであるのに、こんなにも主役の2人が好きになってしまうなんて素晴らしい作り込みです。脚本も無理なく練られていて、しかも結構前半と後半でテイスト違うのに気になりません!これって凄い!!