ジェームズ・ボビン監督 ウォルト・ディズニー・ピクチャーズ
アメリカ(もしかするとイギリス?)のTV番組「マペット・ショー」、私の世代だとあまり記憶にないといいますか「セサミ・ストリート」と結構ごっちゃになって覚えています。が、マペット結構好きなキャラクターです。何しろ子供の頃から見ているのでエルモやら、アーニーとバート、そしてクッキーモンスターなどに親しみあります。あの表情のないマペッツたちに表情を生ませる動きがなんか好きでした。なので、ちょっと予告編を観てみたら、かなり好感触だったので、映画館へ行って来ました。
とある地方都市に住む青年ゲーリー(人間)とウォルター(マペッツ)は兄弟のように育って来ました。ウォルターはマペット・ショーに憧れ続けて生活していますが、ゲーリーは人間ですのでどんどん成長していきます。齟齬が生かけてもゲーリーとウォルターの友情で乗り越えて生活しています。ゲーリーの彼女メアリー(人間)とLAへ旅行に出かけることになったのですが、そこにウォルターを同行させて「マペットスタジオ」を一緒に観に行くことにしましたが、そこでは・・・というのが冒頭です。
マペットと人間が共存する世界を見事に描いているので、非現実的な世界でありながらも、非常に説得力があって無意識でこの世界に浸れます。このチカラ技でありかつ緻密なバランスが心地良く、ギャグも分かりやすく、テンポも良くて、音楽のノリが80’であるところに面白みを感じました。いきなり冒頭でかかるポール・サイモンの「Me and Julio Down by The Schoolyard」で気分がアガります!
個人的に気に入ったキャラクターはドラムの人!最高です。
ある意味ミュージカル映画ですから、ディズニーからすれば得意技ですし、なにより見ているだけで面白い動きがあります、歩くときの上下に小刻みに動くマペット、リズミカルに身体を揺するマペット、表情を感じさせる顔を歪ませるマペット、そのどれもが可笑しいのです。
ミュージカル映画に、ギャグ映画に、クレイアニメが好きな人に、オススメ致します。