武蔵野市歯科医師会の旅行に参加してきました。山梨県の湯村温泉に1泊の旅行でした。
その後白州のサントリー工場に見学に行きました。
あの有名なお水の綺麗な場所です。
非常に敷地の広いところで、ウィスキーも作っていますが、今回は天然水の出荷過程を見学しました。
自然を大切にしようとする企業姿勢はとても伝わってきましたし、やはりお水が綺麗だと美味しいお酒も出来るのでしょうね。
自然に触れてリフレッシュしてきましたので、また今週も仕事頑張ろうと思います!
ニール・ブロムカンプ監督 コロンビア
あの!「第9地区」(の感想はこちら)の監督最新作!ということで劇場に足を運びました。
西暦2154年。地球では汚染が進んでいて、全世界的なスラム化しています。一部の特権階級は宇宙ステーション「エリジウム」へと移民しており、完全な階層社会となっています。孤児院で育ったマックス(マット・デイモン)は今は工場に勤めていますが前科があり、それでも生活を立て直そうとしているのですが・・・というのが冒頭です。
SFでありながらも、かなりのすさんだディストピア映画だと思います。そして医療という手段を独占するという事がどんな権力を握る事にあるのか?を見せつけてくれます。階層社会の断絶の大きさ、あくまで一握りの権力者だけがすべてを統轄することの恐ろしさ、そして、システムとして組み込まれた中にも野望を、さらなる権力を邪なチカラを持ってしても手に入れたいという欲望が生まれる事の恐怖も観れます。そういったディストピア映画でもありながら、アクションシーンもかなり面白かったですし、主人公マックスを演じるマット・デイモンさんには個人的な感情があり、イマヒトツ乗れなかったのですが、悪くもないです。でも、いつも通り、と感じさせます。
それよりも、脇のキャラクターであるマックスを案じる友人のフリオ役のディエゴ・ルナさんは非常にイイ男で良かったです。演技も出番は少ないながらも印象に残りました。また、何よりまた観れて嬉しかったのが「第9地区」のヴィカスことシャールト・コプリーさんです。あの巻き込まれ、散々な目に遭いながらも、最後の最後に他者への手を差し伸べる利他的行為(=ヒーロー像)を苦渋の末に選んだヴィカスさんが、今度は完全な悪役を演じています。まずそこにビックリしましたし、その演技力が素晴らしかったです、身体も鍛えて見違えるようでしたし、様々なキャラクターに説得力を持たせるのは、さすが役者さんですね。
物語の構造的にも、演出も、どう転ぶか分からない部分が素晴らしいですし、地球とエリジウム(=ユートピア)の関係や対比も素晴らしかったですし、前作のアーマードスーツやミサイルの飛び方、ホバータイプの飛行機のスタイルなどの素晴らしさを引き継いでいますし、衝撃度は低かれど、水準はやはり高いと思いますし、ガジェット(ビームのシールドが出てきますし、その実用度が完璧ではない部分のリアルさがとても良かったです)も好きです。
でも、私は結構気になる部分がいくつかあって(しかも結末について・・・)、もろ手を挙げての賞賛ではなかったです、ちょっと残念。でも、もちろん十分楽しめました。
SF作品が好きな方に、ユートピア≒ディストピア関連が好きな方にオススメ致します。
半藤 一利 宮崎 駿 著 文春ジブリ文庫
映画「風立ちぬ」(の感想はこちら)を見る前の事前情報を基に「昭和」と「軍事」に詳しい半藤 一利さんが宮崎監督を訪ねて対談し、後半は半藤さんが「風立ちぬ」を鑑賞後、感想を述べ合う、という本です。
当然ですが、やはり「風立ちぬ」を見られた方にオススメします。というか、良い印象を持たれた方も、そしてちょっと分からなかったという方にもオススメの内容であると思いますし、理解が深まること間違いないです。興味がなかった方にはあまりオススメできませんが、漱石ファン、それも「草枕」ファンには楽しい記述が多いです。
「風立ちぬ」が面白かったけど分からなかった部分もある、という人にオススメ致します。
ここでいうタイトルにもなっている「腰ぬけ愛国論」という言葉の字面上の自虐性だけで嫌悪感が生まれる方にはなかなか手に取りがたい書籍かもしれませんが、正直私には納得してしまう部分大きかったです。
宮崎さんの堀越二郎や堀辰雄への(あくまでカッコつきの、)心情を読むココが出来るのも、映画を観た方であれば、知っておきたい情報だと思います。そこに他者目線で半藤さんがコメントを入れてくれるのも、知識の無い私のような読者にとっては手助けになりました。
夏目漱石 の「草枕」、難しそうですが読んでみたくなりました。宮崎さんも半藤さんも、ただのミリタリー好きだけでない、そこから派生する軍部や人事、そしてその方々たちのその後までを含んだ知識や教養の広さとそれだけではない自分の専門性とのギャップの大きさに改めて驚かされました。
昨日、武蔵野市歯科医師会の学術講演に参加してきました。
日本大学松戸歯学部有床義歯補綴学講座教授の河相先生講演に参加してきました。
患者さんの満足度をはかる、という臨床研究の論文の話し、非常に面白かったです。ものすごく大雑把に申しますと、主観でしか語れない個々の印象を、グループとしてまとめて有意差(意味のある、確実な『違い』が生じているかどうか)を検出するかどうか?という研究なんですが、一般の開業医である私にもよく理解できる実感を伴ったお話しでした。
有床義歯補綴というのはいわゆる入れ歯の事ですが、この入れ歯を作る際の模型の取り方という非常に頻度の高い技術に対する、いわゆるスタンダードな、学校で教わるセオリーだけではない技術を話していただけましたし、そのテクニックを知ることが出来ました。早速私も日常の仕事に取り入れていきます。常識を常識なだけにしておかない河相先生の考え方はフレキシブルであってしかも学術論文にまで仕上げていくのが素晴らしいと思いました。
私たち一般の開業医にも通じる、しかもそこに根拠を示していただける事が嬉しく感じられる講義でした。参加出来て良かったです。
友人たち数人で三鷹ジブリ美術館に行ってきました!
ジブリ作品はたくさんありますし、全部を見ているわけではないのですが、好きな作品もたくさんあります。
入口には「トトロ」が待っててくれます。
壁一面の蔦がとてもジブリっぽいと思います。
中の撮影は出来なかったのですが、子供たちがはしゃぎまわるような仕組みに満ちた、どんな人でも楽しめる空間になっています。
屋上には「天空の城ラピュタ」のロボットがいました。
とても大きくて6メートルくらいありました!迫力満点です。
美術館の中で上映している短編作品がありまして、この日は「星をかった日」という短編映画だったのですが、少し前に読んだ宮澤 賢治(世田谷美術館の感想はこちら)のような世界観を見事に映像化されていて面白かったです。まるで絵本のような世界をアニメーションで動かされている感じでした。
中でも監督が使っている部屋を再現しているところや、絵コンテを見られるのが面白かったです、特に最新作「風立ちぬ」(の感想はこちら)ではラストの改変があったと聞いていましたので、どういう改変だったのかが気になっていたのですが、残念ながら絵コンテは映画で観られるラストと同じものでした。
外に出るとすっかり日も暮れていたのですが、だからこそのライトアップが美しいです。
またいつか訪れてみたいです。