とても刺激的なタイトルなので、扇情的にも見えるかも知れませんが、読んで頂けたら理解できる、面白さの詰まった本でした。
『私たちがプロポーズされないのには101の理由があってだな』というタイトルの本です。
著者はジェーン・スーさんという日本人の方です。以前、キリンジというバンドからのVoの弟さんが脱退した時に名言をブログで書かれていたのを、私も強く共感してここにも載せさせて頂きました(その時はこちら)。とても分析的で、しかも面白おかしくプレゼンテーション出来る方です。
カラフルでタイトルも自虐的ですし、面白そうと感じる人もいれば、なんだか眉をひそめたくなる方もいらっしゃると思います。が、表紙やタイトルからでは分からないとても面白くて為になる本でした。決して未婚の方だけを対象にしている本ではありません、既婚の方であろうと、未婚であろうと、男性だろうと、女性だろうと関係なく、読ませるチカラの大きい本でした。
ただ面白おかしく読めるだけではなく、客観的に自らを振り返り、今まで批判や批評してきたとても鋭いその切り口を自らにも向ける勇気のある、公平性のある著者ジェーン・スーさんはとても頭脳明晰な方です。男性が読んでも十分その面白さを理解できますし、正直、この人くらい考えた事があるかどうか?を試される気がします。とくにあとがきの前につけられた著者自らの分析の鋭さには唸らされました。
自らを振り返って考えるだけで、今後に悩まなくて済む問題はかなり多いと思います。その代り、かなり真剣に自らを省みる事が求められるわけですが。それでも、悩むよりは考える方が現実的で生産的だと思います。
コミュニケーションをとる事のあるすべての方にオススメ致します。