最近勉強しているのが、摂食・嚥下についての勉強です。摂食・嚥下とは、物を食べたり飲み込んだりする機能の事です。だんだん物を飲み込むチカラが衰えたりするのを出来る限り防いだりするのに歯医者がもっと関われるのではないか?という事です。
今回は日本歯科大学の口腔リハビリテーション多摩クリニックの臨床カンファレンスでの講習会でした。
まだまだ勉強中ですし、この分野はある意味今の歯科医療の最先端とも言える分野ですし、これからの超高齢化社会においての需要が高まる事が予想される分野ですので、とても重要と考えております。特に誤嚥性の肺炎のリスクを低くすることの重要性はより高まっているのは事実ですので。
少々私にはまだ難しい講演だったとも思いますが、いわゆる外部評価についての講習でした。私たち歯科医でも、実際にお口の中でどのように噛み、飲み込んでいるのかについては専門的知識がまだまだ不十分ですし、その評価判定には特別な機械(専門用語ですと嚥下造影検査:VFや嚥下内視鏡検査:VEなど)も必要なんですけれど、その前の段階において、危険な兆候を外部評価(食事時や安静時の口の動きや食事の摂取状況を見る事での評価)である程度判断するための訓練を学びました。
確かに検査技法の手技を学ぶことも重要なんですけれど、まずある程度の危険性を見るだけで判定していける見識を持たねばなりませんし、その上でどのようなアドバイスや改善策を示せるかが重要なのだ、というお話しは強く納得しました。人それぞれ違うアドバイスやその人の環境や介助者の有無など、適切な判断が必要なので、とてもフレキシブルな、柔らかな思考が求められるのを少しですが、理解出来ました。
外から見てある程度の危険性を察知出来れば、症状が進む前に改善策を示せます。もっとこの分野の勉強が必要だと感じました。