先日、東京都歯科医師会の主催で行われた「身元確認講習会」に出席してきました。
少し前ですが、武蔵野市歯科医師会でも講師に東京歯科大学の花岡先生をお招きしての講習会に出席したので、なんとなく概要は理解出来ていたとは思いますが、実際に手を動かす実習を伴った講習会でした。
東日本大震災の際の歯科医師の役割、その時に尽力された歯科医の先生方の手さぐり状態の中での努力を知ると本当に頭が下がります。被災された先生方の中にも自分の事を差し置いて身元確認に参加された先生がいらっしゃることを知ると、私のような者でも役立てるのであれば、その時により手助けできるように普段からシステムを知っておかねばなりません。
自分の専門の仕事であっても、実際のところは新たなシステムになっていたり、1度手を動かして体験しておく経験はきっと役立つと感じました。
暗号のように見えますけれど、とても重要な情報が詰まっています。インストラクターの先生にも及第点をいただきました。今回は2人1組での講習だったのですが、もう1人はカルテ記載からの推測をする、まるでミステリ小説の犯人を追及していくような面白さもあって、しかも2人答え合わせをして、身元確認していくのは、難しくもありますが役立つ楽しさも感じられます。本当に参加して良かったです。
身元確認を1名誤るということは、実際には2名の不明者を出してしまう事になる、という説明も重い発言だったと感じましたし、規模の大きな災害では予想だにしなかった様々なことが起こります。それに少しでも対処していくには、普段の訓練がいかに重要かという事を再認識しました。