アンドレア・ピルロ アレッサンドロ・アルチャート 著 沖山 ナオミ 訳 東邦出版
友人のオススメの「I AM ZLATAN ズラタン・イムラヒモビッチ自伝」にも興味があるのですが、何と言っても選手としては断然ピルロの方が好き、ということもあり、こちらを手に取りました(笑)私の好きな選手はたくさんいますけど、性格的にも、プレー的にも、ズラタンよりも知性を感じさせてくれますし。FWで好きな選手なら断然アンリとベルカンプな私はガナーズサポです。でも決してベンゲル監督が好きなわけじゃ無いです、紳士的な態度は好ましいですし愚直な部分も評価するけど監督としての腕はどうかな?とも感じてます。好きな監督はビエルサ、嫌いな監督はスペシャル・ワンと自分を呼べるモウリーニョさんです。
イタリア セリエAのリーグ的な地位は下降し続けているのはやはりカルチョスキャンダル、賭博と八百長が原因ですし、まさに自業自得なわけで、基本的にはしょうがないと思ってますし、きっとイタリアの凋落は止まらないであろうと予想します、国民性の問題でもある気がしますし。しかし、それでも、リーグの試合を見ていて面白いのはセリエAだとも思ってます。非常に硬いブロック形成がなされていて、コンパクトでテクニカル、戦術的にも面白いですし、リーガの試合ほど守備がザルじゃないですし、プレミアほどボールを追い掛け回す感じもしません。プレミアも面白いですけどね。
ピルロを意識したのはいつごろだったか?考えてみるとやはりレンタルで出されたブレッシアでバッジォと一緒にいたときの試合を見た前後にアンダー17か何かのイタリア代表の試合で意識に上ったという記憶が甦ってきました。今では#21といったらピルロしか浮かばないくらいの選手になりましたよね。ボランチにピルロを起用したアンチェロッティも凄いけど、もちろんサポートするガットゥーゾというメンバーにも恵まれたんでしょうけれど、本当に凄い選手です。
そんなピルロ選手の自伝、とうたっていますが、実のところ最近の話しが多いですし、自身を振り返ってインタビューを受けた、という印象です。
ピルロの知性を感じさせる逸話が結構多かったです。そして掴みはプレイステーションの話し・・・ピルロがプレステやってるなんてなんだか可笑しいですけど、フットボールっのゲームって確かに楽しいです。好みのチームがバルサで、好きな選手がエトーって割合あってない気がします。ネスタとゲームで遊びまくってるのがお茶目です。
レアルへの移籍話しも面白かったですが、フットボールの世界の代理人のダーティーさにはほとほと嫌気がさしているので(まぁ、本当に酷い話を聞いたり見たりします、ずいぶん前ですがNHKで放送された代理人の裏側のドキュメンタリーで、値段を釣り上げるためのリークが代理人発信というのを見ても、いくら交渉事とはいえやりすぎではないか?と個人的には思います)仕方ないとしても、あまりに高額のためになんだかよくわからなかくなってきます。
また、これだけクラブ主導の世界になっているのに代表への意欲を持ち続ける事にびっくりしました。今年が最後になるブラジル大会、ピルロの雄姿を目に焼き付けようと思ってます。プランデッリ監督もピルロと心中するつもりみたいですし。ただ、代表監督として、ピルロシステムで臨むのであれば、ピルロの代役の存在が全然見当たらないのが怖いですけど。
個人的にはユーベに行ってほしくなかったなぁ・・・
ピルロのようなボランチが好きな方に、知性あるプレーが好きな方にオススメ致します。