テリー・ギリアム監督 ショーゲート
テリー・ギリアム監督、好きな監督です、特に「未来世紀ブラジル」は素晴らしい作品だと思ってます。今回はだからこそ観てきました!
近未来の何処か。朽ち果てた教会に籠って生活するコーエン(クリストフ・ヴァルツ)は巨大コングロマット会社に勤める腕利きのコンピューター技師です。そんなコーエンは私の事を複数形の「我々」という呼称を使用している変わり者です。会社のマネージャーである上層部からある「ゼロの定理」を解読する任務を与えられ・・・というのが冒頭です。
かなり未来世紀ブラジルに近いテイストですし、期待値が高すぎた感もありましたが、今回もいつものテリー・ギリアム監督作品でした。ただ、ちょっと難解な部分も多く、1度では細部まで理解出来なかったのかも知れません。
仕事にコンピューターゲームのコントローラーのようなものを使っているのですが、このコントローラーがあまり進化した形に見えなかったのもちょっと残念です、ちゃんとした必要性のある進化を見せて欲しかったです。スマートフォンが登場してからの未来像が結構変わってきているのに、どうしても未来像が古臭く感じるのです。
正直コーエンの過去の描かれ方には違和感を感じましたし、そこを察するだけの情報があまりに少なかったために、どうしても主人公であるコーエンに都合の良い展開に見えてしまいました。
ただ、映像は綺麗ですし、アイロニカルな展開やガジェットも多くて、そこは結構好きです。
また音楽も最後にずしっとくる余韻を与えてくれます。
未来世紀ブラジルが好きな方にオススメ致します。
本日は午後を休診致します、申し訳ありません。