井の頭歯科

本日は、

2015年6月26日 (金) 09:29

在宅医療・介護連携推進協議会と武蔵野市歯科医師会定時総会があるため、かなり短縮した診療時間になります。

大変ご迷惑をお掛けしますが、よろしくお願い致します。

全然関係ないんですが、安保法制どうなるのでしょうね・・・私はずぶの素人ですが、憲法って基本的に統治権力への縛りだと理解しています。ので、統治権力側が憲法の法を超えての解釈に疑問を感じます。恣意的な判断を統治権力に任せるってもはや法治国家ではなくなるくらいの領域に立ち入っていくわけですが、これも人民の選んだ結果なんですよね、民主党政権を生んだのと同じでして。

「民主主義とは人民の自由意思によって自らの制度と精神を陥れる政治形態のことか・・・」

という有名なローエングラム伯爵の言葉がありますが、政治家を人民がコントロールしよう、我々の代表なのだ、という気概の無さの結果のような気がします。

勝ち取っていない、あくまで与えられたモノではだめなのでしょうかね・・・

『老年歯科医学会』と『よい歯のための集い』

2015年6月19日 (金) 09:05

先週の土日に横浜で開かれた『老年歯科医学会』に参加してきました。

武蔵野市歯科医師会と武蔵野市の事業である特別養護老人ホームで行っている摂食嚥下カンファレンスの経過報告をポスター発表してきました。

なんとか無事に終える事が出来ましたし、2日間学会に参加して様々な方と知り合えたり、学術講演やシンポジウムで刺激を受けてきました。

摂食嚥下はなかなか特殊な分野ですし、自分が担当する職務ですので今後も参加していこうと思っております。

明日の土曜日は武蔵野市歯科医師会が主催の「よい歯のための集い」が行われます!

武蔵野公会堂で14時からの開催です。天候が少し心配ではありますが、是非多くの市民の方にご参加いただけたら、と考えています。今年はとても有名な方のマジックショーも見られます!

みなさんのご参加をお待ちしております~

「紙の月」を見ました

2015年6月12日 (金) 09:48

吉田 大八監督        松竹

吉田監督作品「桐島、部活やめるってよ」が凄い作品だったので見ました。何となく、ですが宣伝の仕方にどうも乗れなかった(女性の銀行の横領事件だとか、不倫だとか、あまり興味の持てない題材だった・・・)ので、劇場には行かなかったのですが、最近邦画を見る機会が増えていたので、つい手に取ってしまった次第です。で、こんな話しでこんな展開でこんな結末なんだろうな、という私の予想の軽く斜め上を超えていってすっごく驚き、新鮮で面白かったです。
平凡な主婦で子供の居ない事から契約社員として銀行で働く梅沢(宮沢りえ)は夫に不満はないものの、何処か空疎な気持ちを抱いているのですが・・・というのが冒頭です。

とにかく丁寧でキャストも良いですし、映像もクリアで奇麗、演出も素晴らしいです。特に宮沢りえの平凡さ、小林聡美の腹に何かを抱えている感じ、とてもリアルだと感じました。
空疎さを感じた事のある方になら誰にでも、オススメ致します。

アテンション・プリーズ!

すいません、思いっきりネタバレの感想になります。ネタバレなしでは何となく言葉に出来ない感じがして。

お金の無名性、そのただの紙切れであるはずでもあり、価値を等価交換出来る利便性、その恐ろしさもさることながら、私は梅沢=宮沢りえの「何をしていてもリアルに感じられないのであれば、とことん突き詰めて自由になってやる」という箍の外れ方が恐ろしかったと同時に理解させられる作りになっていて素晴らしいと感じました。

不倫はたしかにきっかけなんですが、ある意味自分から求めたのではない受動性ですし、それに乗っかっただけのように感じました。だからこそ放蕩に至ったのではないか?と。それもそれほど大学生の子に執着は無く、あくまでかりそめであった事を理解していたと思うのです。

だからこそ、カトリックの学生時代の挿入が意味を持つ訳で。子供の頃から、身の置き所に常に違和感と乗せられている、と感じていたからこその、その反動がこの行動力を生んだのではないか?と。決して馴染めないながらもどこか共犯関係のような相川、同じく自由を捨てる事で自由の範囲を狭めその中でしか動かない隅(小林聡美)とも馴染めず、何処までも自分の力を行使してゆく梅沢=宮沢りえの終末に、隅がその立ち位置から見えた梅沢を語り、あなたはココでおしまい、という台詞で、梅沢ともある種の共犯関係が成り立ったからこそ、梅沢は窓を破壊してこの世界から旅立つ瞬間、隅に向けて「一緒にきますか」と問いかけるのだと思うのです。梅沢だって終点だと思っていた所を、隅に指摘された事でさらに壊していく瞬間(椅子から立ち上がる)に音楽が鳴り始め、疾走していくカタルシスはちょっと久しぶりにクラっときました。
正直登場人物の誰にも共感出来ませんけれど、それでもこの空疎さ『本物』が何処にも無い事をただ知っていただけでなく、もがいて『本物』をが無い事を証明しようとしている様にさえ感じてしまいました。月を消していく際に見せる表情はちょっと忘れられないです。

「独立愚連隊」を見ました

2015年6月5日 (金) 09:32

岡本 喜八監督    東宝

岡本 喜八監督作品の中でまず見るべき作品と聞いたので見ました。ずっと前に黒澤明を紹介していただいた時と同じ方にオススメしていただいたのですが、本当に凄い作品でした。

昭和19年の大陸の何処か。将軍廟という最前線にある日本軍の駐屯地に新聞記者荒木(佐藤 允)が現れます。平和な将軍廟でも戦争は続いていて、大隊長(三船 敏郎)は心に病を宿してしまい、副官橋本が事実上の上官です。この将軍廟の先には独立愚連隊というさらなる最先端地を守る拠点があり、そこに荒木は向かおうとするのですが・・・というのが冒頭です。

もう、まっさらな状態で観賞するのが最も望ましいのは言うまでもないんですが、素晴らしくエンターテインメント性溢れる、それでいて黒沢作品とは少々テイストが異なり、戦争という現実を見つめた作品に仕上がっています。戦争の悲惨さを訴える作品は映像にも書籍にも多くありますし、確かにその通りですし、ある種の娯楽性(もちろん生き残って勝つ善側から だけ の視点作品)も多くあります。が、その両方を扱ってこそのささやかなリリシズムみたいなものがあると思います。その両方を扱いつつ、とてもリアルな作品になっているのに、娯楽性を失っていないのが凄いと感じました。

三船さん以外は、全然知らない人ばかりだったので(三船さんの大仰しさ、当たり役だと思います笑)主役の佐藤さんの顔の強さ、馬賊鶴田浩二ののっぺりした美人顔にも驚かされましたが、何と言っても石井軍曹役の中谷一郎の顔と雰囲気と演技にやられました。中谷一郎、凄い!こんな難しい役どころで存在感が出せる人はそんなにはいないと思います。本当に凄かったです。

脚本も非常によく練られていて、伏線回収や見せ方の演出、タイトルの出る瞬間の構図とタイミング、どれも息を飲む瞬間になっていると思います。戦争を描きつつ、推理サスペンスを交えていて、しかもそこにある種のロマンティックラブの要素も入れ(そして入れ過ぎない!)、なおかつ心意気という1本の大きな筋の通ったシナリオは本当に素晴らしいと感じました。西部劇要素がある、と言われていますが個人的に西部劇を子供のころから見させ られて きた身としてはそんなに西部劇っぽく感じなかったです。西部劇独特の勧善懲悪要素は皆無と言って良いと思いますし。

黒澤明と同じくらいのエンターテインメント性ある戦争を扱った作品、邦画に興味の無かった方に強く(私がそうなので)オススメしたい作品です。

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