ジャコ・ヴァン・ドルマル監督 アスミックエース
とある友人が楽しかった、との感想を聞いたので観てきました。
ただ、この邦題はかなりの抵抗感があります、原題「THE BRAND NEW TESTAMENT」をどう訳すか?なかなか考えると面白いです。私なら「新・新約聖書」でいいような気がします。もしもう少し捻るなら「ネオ・リアル・聖典」とか「新たに加わる6人の使徒」とかどうでしょうか?この邦題ですと、私は多分劇場にはいかなかったと思います。
いわゆるお伽話の形をとったブラック・ユーモア、リアルでファンタジックな新・新約聖書物語です。
キャスティングがとても良くて、神様の娘・エアがとてもかわいく、上手いです。非常に嫌な感じの神様の役のも非常に上手いと感じました。
また、音楽もとても素晴らしく、人物を表現するのに使う選曲がたまりません。
ファンタジックと言いながらもリアルで少しビターなジョークを交え、くすっと笑える映画です。私はある映画監督を思い出さずにはいられませんでした。「アメリ」の映画監督ジャン=ピエール・ジュネです。リアルとファンタジーの混ざり具合、その余韻なんかもかなり近いと感じました。
アメリが好きな映画な方に、オススメ致します。