井の頭歯科

「ぼくの名前はズッキーニ」を見ました

2018年11月5日 (月) 09:24

クロード・バラス監督     ビターズエンド

早いもので、今年もついに2か月を切りました・・・本当に早い・・・

今年もなかなか映画館には行けない事が多かったので、後追いでDVDで追いかけようと思います。

「2018年見逃し後追い作品」 その1

クレイアニメーションは大好きなジャンルですし、好きな作品もいっぱいあります。

ウォレスとグルミットはいつも笑わせてくれますし(吹き替えは嫌)、イジー・トルンカの「手」と「電子頭脳おばあさん」は先駆的過ぎる大傑作ですし、「ピングー」の面白さは子どもにも伝わる傑作ですし、ブジェチスラフ・ポヤルの「ナイトエンジェル」は視覚障害の表現としても恐ろしく繊細ですし、もちろん「メアリー&マックス」は大作です。

とくにクレイアニメーションの中でも顔の表情を変えられないのに、受け手には表情が見える瞬間にカタルシスがあると思ってます。ナレーションさえない作品がチェコアニメには多いんですけど、その点も本当にスゴイです。

9歳のイカールは母親からズッキーニと呼ばれています。父親は浮気をして家を出てしまい、大変キツイ日常を過ごしていますが、そこに・・・というのが冒頭です。

孤児モノですから、この先どうなるのか?の展開にそれほど驚く新鮮さは無い作品だと思います。が、そこを補って余りあるくらいに繊細な描写、演出が際立ち、さらにキャラクターの立ち方が際立って良い作品でした。

中でも個人的にはシモンというキャラクターにやられてしまいました。物凄くイイです。

私は吹き替えで見たのですが、それでもなかなか吹き替えは良かったと言っていいと思います。私は麻生久美子さんに甘くなってしまう部分があって(イイ意味で歳相応の良さがある役者さんだと思うので)、カミーユの大人びた感じが出せてると思いましたし、声では麻生久美子だと分からなかったです。あと、やっぱりリリー・フランキーさんは本当に素でいける人なんだなぁ、と改めて感じました。

クレイアニメーションが好きな方にオススメ致します。

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