井の頭歯科

「エリザベス∞エクスペリメント」を見ました

2019年11月15日 (金) 08:41

セバスチャン・グティエレス監督       モーションピクチャーキャピタルズ

2019年見逃し後追い作品 その3

やっぱり近未来SFっぽさ、そして予告からは何の情報も得られなかったので、そこが反って面白味を感じましたし、映像が綺麗だったので見ました。先に感想を言ってしまうと、かなり好みの作品でした。

エリザベス(アビー・リー・カーショウ)は夢のような生活を共にする年配の夫との家にやってきます。何もかもが豪勢な、しかし人里離れた豪邸に、です。執事のような女性と盲目の男性がいる家での生活が始まるのですが・・・というのが冒頭です。

かなり極小な設定で行われる、非常に展開の早いサスペンスです。かなり早い段階で、ある一つの仕掛けが現れます。この点を飲み込めるのか?で、評価が分かれそうな作品でした。

エリザベス役のアビーさんは演技がそれほど上手くはありませんが、大変な美貌の持ち主で、非常に攻めた演出をこなしてくれます。そして、演技は上手くないかも知れませんが、自然に見えます。恐らく、注目される事に慣れている感じの自然さ、つまり有名である事や、幼くして持て余すタイプの美貌を持ちながら成長した人特有の自然さを感じました。姿形の美しさを存分に生かした映像が、また素晴らしいと思いました。

そして、割合ヌードなシーンがあるのですが、あまり裸を意識しないで済む演出になっていて、ココも好感が持てました。少し前に観た「ANON」とは違って、ストーリィ上の理由がかなりはっきりしていて、その必要性があり、なおかつ、自然さを感じるのです。これはかなり大きな違いと思います。アマンダ・セイフリッドさんも、もちろんアビー・リー・カーショウさんも優れた美貌の持ち主で身体の造形の素晴らしさもありますが、演出によってだいぶ違いを感じました。

カメラも、そして色彩も、かなり凝っていて素晴らしいです。これは割合掘り出し物だと思います。アビーさんは「マッドマックス 怒りのデスロード」に出演されてるんですね、びっくりです。アビーさんの美貌をかなり様々な角度から魅せるのと同時に、それが意味があってストーリィに関連している、という脚本が良かったです、ちょっと最後の方は、それはちょっと・・・な展開もあるにはあるんですけれど、その辺はご愛敬ですし、日記部分は全部削除出来るんじゃ、とも思いましたが、それでもなかなかな秀作だと思います。

少し古いですけれど、映像美という意味で、ターセム・シン監督、ジェニファー・ロペス主演の「ザ・セル」にも近いような映像美があります。

出来れば、何も情報を入れないで見ていただくべき作品、予告編すら不要です。

原題は『ELIZABETH  HARVEST』になっていて、これもなかなかな原題だと思いますし、邦題「エリザベス∞エクスペリメント」ってのも確かに悪くないです。私だったら『エリザベス、THE 6』とかにしちゃいそうです。

映像美に興味のある方、オススメ致します。

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