大林亘彦監督が亡くなられてしましました・・・
私が最初に大林作品を観たのは、原作「おれがあいつであいつがおれで」の山中恒著の原作を読んでいたからで、その当時たしか小学6年くらいの頃の話しです。その当時、山中恒さんの「ぼくがぼくであること」で山中恒さんにはまっていた頃だったので手に取り、凄く面白かったのを覚えています。中でも最高傑作だった「ぼくがぼくであること」に次いで面白かった「ぼくがあいつであいつがあれで」の映画化!と聞いて、叔母さんに映画館に連れて行ってもらったのを覚えています。
映画はいろいろな意味で最高に楽しくて、笑えて、そして最後にすん、とくるとても素晴らしい作品でした。その後も好きになって何度か見ています。
そして中学生になった頃から、角川映画のブームが私も知るようになり見た「時をかける少女」が、またまた大好きな映画になりました。
正直、私はテレビに出てくる芸能人やら有名人を好きになる、という事が全然ないのですが、別格で原田知世さんの初々しさには、何かある、と感じられました。好きになった、と言ってもいいかもしれません。まぁあまりに一方的な存在なので、自分とは関係ない、と理解していましたけれど、でも、いいな、とは思いました。しかし原田知世が演じる芳山和子が、という事なんですけれど。
つまり、芳山和子が気になるのですが、映画を最後までみていただければわかりますが、映画は原田知世の歌う「時をかける少女」のプロモーションビデオ、として映画として完成しているので、本当にいろいろ入り組んだ映画だな、と思ってます。そういう仕掛けを経験して、原田知世が演じる芳山和子が、好きになったわけです。
もちろん、映画としていびつだけれど、面白い!と思いました。でも、この時は同じ監督が撮っているとは気づいてなかったです。
私が観ている大林作品は多分この2本だけですね・・・決してイイ観客ではありませんし、悲しがるのも失礼だというのも理解していますけれど、でも、大変ショッキングな映画体験でした。それも小中学生の頃の経験ですので、大変刷り込みが強かったと思います。これから、大林作品を観て行こうと思います、でも、このままこの2本を大事にしていくかも・・・
そしてもう1名、この方はもっと何にも知らないに等しいんですけれど。藤原啓治さん、いや、クレヨンしんちゃんのお父さん、ひろし!
映画「クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶモーレツオトナ帝国の逆襲」を、いろいろな人からオススメされてみたのですが、相当な大傑作だと感じました。そのお父さん ひろし を演じていたのが藤原啓治さんです。
原恵一監督の大傑作ですけれど、子供に向けられた作品であるのに、大人がやられてしまう作品として有名ですが、私も同様にやられてしまいました。
悪の組織「イエスタディワンスモア」の主張に、大変共感してしまいます。そして、ラストの、あの展開の、ただ走る姿に、素直に感動してしまいました。
そんな作品の肝の人物を演じる藤原啓治さんの声の素晴らしさは、悪の組織のトップの声の素晴らしさと同時に非常に感銘を受けました。
どんな人でもいつか亡くなるのですが、亡くなってから追悼するよりは、亡くなる前に、ちゃんと応援しなければいけないと常々思っています。このお2名ともそれほど何かが出来ていたわけではありませんが、それでも、残念で悲しいです。