私は歴史を学ぶことを、大人になって面白くなる体験をしました。
歴史の授業を面白い、と感じる事は無かったんですが、歴史の面白さに気付かせてくれたきっかけは、みなもと太郎著 漫画「風雲児たち」を読んだ事です。
歴史の事象は、時間軸という縦軸と、人の成し遂げた事や生き方という横軸のまじりあいで出来ている、という面白さを、学ぶ事が出来ました。
そこから、司馬遼太郎も読みましたし(とはいえ脱線が多すぎると感じましたし、ちょっと称賛も過多な気がします)、どちらかと言えば吉村昭の方が好みになりましたし、塩野七海でローマやイタリアを知る事も出来ました。
気になった人物と言えば、江川太郎左衛門英達、そして、フィリッポスⅡ世の2人です。この人たちの本は出来るだけ探して読んだと思います。
人物を知る行為の中ではなかなか知りえない、もう少し長い尺度が理解出来るようになったのも、歴史の面白さに拍車をかけると思います。
例えば、小笠原諸島の領有権をアメリカと争う外交の時に、日本に有利に働いたのは、松平定信に出版を差し止められた、林子平の三国通覧図説(日本では発禁処分です)で、オランダ経由でヨーロッパに入り、当時のヨーロッパでは、唯一と言っていい日本語が読める、日本人漂流民を雇って(帰国は刺せてもらえない・・・)日本人学校を作っていたロシアに漂流した大黒屋光太夫一行の一人でロシアに残った新蔵が翻訳した、という事実が、端的に表していると思います。
そんな歴史を知る事の楽しさ、その時間軸の長さ、さらにそこに『人』が介在した事で波及する波のような影響を、楽しく知れる媒体を新しく知ってしまいました。
それがYouTubeで観れる コテンラジオ です。
たくさんコンテンツがある中でも、ジャンプの漫画が好きだった、という人にすすめられる、このアレクサンドロスⅢ世の話し、是非見て頂きたいです。
3人の人の、この会話の化学変化が起こる様が、凄く面白いです。
要約して教えてくれる深井さんの知識の深さと面白さ、なんでも少年ジャンプ漫画にパラフレーズしてくれる司会者の樋口さん、絶妙なツッコミと何でここで?というボケがたまらないヤンヤンさんの3人がキャッキャ言いながら話す歴史の話し、凄く面白いです。
とにかく、フラットで、相手の文脈で歴史を学ぶ、そして俯瞰する、という行為がタマラナイです。
歴史が好きな方に、オススメ致します!!