井の頭歯科

「バクラウ 地図から消された村」を観ました

2020年12月19日 (土) 09:17

ジュリアノ・ドネルス クレベール・メンドンサ・フィリオ 監督     クロックワークス

2020年も残り僅かになって来たので、見逃し作品を追いかける前に、見ておきたい作品を平日に行ったのですが、まさかのソールドアウト・・・調べないで来た私も良くありませんが、まさかシアター・イメージフォーラムで、と思っていました・・・そこで代わりに入れる映画に入ったのですが、凄く私向きではないものの、1部の人からは熱狂的に支持される映画、という事は分かりました。こういう事故のように観た映画も、記憶に残る映画体験です。

近未来のブラジルの田舎。舗装もされていない道の奥深くにある村バクラウに里帰りする女は、ちょうど長老である老婆のカルメリータの危篤状態に間に合い・・・というのが冒頭です。

これは、ナンダカよく分からないモノを味わう作品だと思いますし、予告編も観ない方が良いと思います。私はポスターだけを見て、何となくSFなのかな?と思ってみましたけれど、近未来モノとも言えると思いますが、とにかく何だか良く分からないモノを楽しみたい人にオススメ致します。

あ、本当は観たかったのはロシアの映画「群衆」です、3部作ですし、人気もなかろう、と侮ってました・・・

もうこの先は何を言っても鑑賞の妨げになるので。

何だか良く分からないモノを楽しめる方に、オススメ致します。

アテンション・プリーズ!

ここから、ネタバレありの感想です。

未見の方はご遠慮くださいませ。

まず、まぁUFOはやり過ぎ感もありますが、普通にドローンでした。これは近未来モノとも言えますし、これくらいのミスリードは何の問題も無いと思います、どちらかと言えば、日本公開版のポスターに堂々とUFOが映り込んでいるのが、ちょっとあざとい感じもしましたが。

よく言われる『舐めてた相手が殺人マシーンモノ』の変形かと思いますが、歴史資料館という伏線の張り方は凄く良かった気がします。歴史民俗博物館がフリになっているのは、ちょっとびっくりしましたし、全然気が付かなかったです。この手のジャンルが好きな人が、何も知らずに観たら、事故的に忘れられない素晴らしい映画体験になったと思います。私はあまり好みでは無かったので、そこまでではありませんが、商業映画じゃないんじゃないか?と思って見ていて、ウド・キアが出てきたところで非常にびっくりしました。

それと無駄に明るい市長のキャンペーンカーとその音楽が最高です。これはサントラが欲しくなります。

まぁ多分戦闘民俗の名残を色濃く残す村、そこにマンハントのレジャーを楽しむアメリカ人が侮って来た、という話しなんでしょうけれど、ミスリードも多いですし、あの薬がなんだったのか?とか、いろいろ不明な部分はありますけれど、良く出来た作品ですし、キャラクターというか演者の熱や演技が素晴らしかったですし、ボカシも無く、映倫を通さない英断を称えたいです。

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