大島 新監督 ネツゲン
タイトルがちょっと気になったのと、Netflixに入っていたので気軽に見始めました。政治の世界は本当に何も知らない素人ですが、まぁ政治家のレベルは市民国民である我々のレベルになるのは当然だと思います。結果が全てです。
2021年5月の現在の心境ですが、結果が全ての世界ですから、今の、科学的根拠の無い(これを示してくれたら、もっと納得して行動する人が増えると思うんですけれど・・・)、20時での消灯、映画館や美術館の閉鎖、それなのにデパートの休業要請の緩和、ワクチン接種の遅滞であっても五輪関係者への先行摂取や繰り返してのPCR検査等、映画館や美術館、それに酒の提供の休止はあくまで要請なのですが、それでも政治家はこの要請では足りないと考えて、なんでか?謎なんですけれど、憲法改正を唱えています。確か、私の知識ですと、憲法って統治権力を縛る法律なので、国民に何かを課せられる法律じゃないと思いますが、政治家のレベルが低いと、というか私たち(たち、とつけるのを申し訳なく思いますが)のレベルが低いせいなんだと思います。なんだか頭が痛くなるのですが、それでも与党支持が高い事、個人的には、意味がワカラナイ事だらけですし、それが政治の世界なんだとも思います。
そんな政治の世界で総理大臣を目指す32歳の新人議員を目指す小川淳也さんを17年も追ったドキュメンタリー映画です。全然知らなかった監督大島新さんですが、調べてビックリの大島渚監督の息子さんでした・・・ここが1番驚愕しました。映画の中でもチラリとお顔が観れるのですが、物凄く特徴がある鋭い眼光で、なんだか見た事があるような、と思っていたのですが、大島渚監督の息子さんと知った時の驚きは大きかったです。顔つきが、目線が、当たり前ですが似ています。
政治家という大変難しい世界に、物凄く開けっぴろげに正論を説いている小川さんが、私にはとても青く見えます。が、その魅力はあると思います。また同時に、正論で何かが変わるのをあまり見た事がありません、大きな組織になればなるほど、正論には効果が失われていくと思います。白黒はっきり出来ない事だらけの世界ですし、そもそも不条理な世の中だと思いますから。
私はこの小川さんが、政治家には向いていない、とも思いますけれど、こういう人がゼロになってしまう事も恐ろしいと考えます。
17年と言う時間が経過すると、32歳の人は49歳になります。この人の今後の身の振り方が気になります。
政治に興味はなくとも、日常に影響が出る権力構造です、ここ日本に暮らしている人であれば、オススメ出来る映画だと思います、一緒に是非山本薩夫監督1975年の作品「金環触」も見ると、良いと思います。