ピーター・ギャリソン監督 Netflix
ブラック・ホールには興味があります。何しろ、今の所全然にワカラナイ現象ですから。私に理解出来るのは、極めて重い重力がかかる状態で、光さえも抜け出せない状態をブラックホールと呼んでいる、という事だけです。このドキュメンタリー映画は、イベントホライズンテレスコープ(EHT)と呼ばれるブラックホールを視覚的に捉えようとするプロジェクトの名前で、地球の各地にある電子望遠鏡を集団で用いて、まるで地球規模の望遠鏡を疑似的に作り出し、そのデータを解析して天の川銀河の中心であるいて座A*と巨大楕円銀河M87にある巨大ブラックホールを捉えるストーリィと、ブラックホールについての論文を書いたホーキング博士と親しい3名の科学者が、ホーキング博士が提唱した「情報パラドクス」の解読に挑むストーリィの2つで出来上がっています。
宇宙に興味がある人なら、ブラックホールの絵を観た事があると思いますし、実際に初めて映像化されたニュースをご覧になった方も多いと思います。これが信じられないくらい遠い距離の話しをしています。太陽系からいて座A*までの距離、2万5600光年・・・そして天の川銀河からM87までの距離、5480万光年・・・1光年って光が1年かけて進む距離ですが、1秒間に地球を7周半しますので、1年間ですと9兆5000臆キロになります・・・この9兆5000億キロの5480万年倍ですよ・・・遠さに実感がわかないと思いますが、Netflixは便利なので、もし、見られる方にはこの映画の29’23’’辺りから見ていただくと、この距離の遠さが理解出来る映像が見られます。これだけでも必見です。
非常に大きな重力がかかった状態であるブラックホールの中はどうなっているのか?未知のモノが持つ非常に強い吸引力があります。まるで死語の世界がどうなっているのか?を生きている人間が誰も知り得ないのととても似ている気がするのです。
光さえも抜け出せない世界、とてつもない重力がかかる世界、想像することすら難しいです。
宇宙に興味がある方に、オススメ致します。