井の頭歯科

「子供はわかってあげない」を観ました

2021年12月21日 (火) 09:47

沖田修一監督     日活

2021年見逃し後追い作品  その10

原作漫画「子供はわかってあげない」がとても好きな漫画だったので、映画化!と聞いて嬉しい気持ち半分、恐ろしい気持ち半分でした。だいたいにおいて映画化していい事ばかりじゃないですし。でも原作は2巻で完結している、割合短い話しですしいわゆる青春モノですから、そんなに下手にダメになる可能性は低いんじゃないかな、という期待がありました。登場人物もそんなに多くないし、普通に考えて多分100分くらいの凄く軽くて淡めの青春映画、いいじゃないですか!90分切ったら名作が生まれるかもよ!と思っていました。

で、もちろん劇場に行きたかったんですけれど、昨年の夏公開予定が、コロナで未定になり、今年やっと公開したんですけれど、期間が短いし、こちらも忙しくて見に行けなかったら、U-NEXTにちゃんと上がってきました!エライ!U-NEXTは本当に加入して良かった!

しかし、しかしです。上映時間が138分!!え、見間違えたかな?と思いましたよ。でも何度見ても138分。え、なんで?で思考が止まって、しばらくこの映画の事は忘れていたのですが、今年も残り僅かになったので、今年公開作品でエライU-NEXTさんが観れる状況にしてくれているので、貴重な時間を当てる勇気が出たので、見ました。

まず、良かったところを箇条書きにしたいです。

1斉藤由貴さんは最近映画で見かけると、ホントイイ演技してますね。

2高橋源一郎さんが!出演している!古本屋のオヤジ善さんに見えるよ!

3ロケーションは素晴らしい!

4主演の女の子がカワイイ。うん子供として可愛い。

5ちゃんと「魔法左官少女バッファローKOTEKO」を作り込んでいる。

おお5つもある!

もし、原作を知らないで、主演の子目当てで、この映画を鑑賞した人には、満足できる作品かも知れません。よかったですね!

原作を読んでいない主演の女の子ファンの人にオススメします!おわり!

にしたいです。

私だって好きな漫画原作の映画の悪い所なんて言いたくないですよ・・・でも原作が好きな人間なんで、どうしても少し指摘しておきたいです・・・

1原作の父親の横領失踪疑惑という、この漫画の重要な要素を丸ごとCUTしているのに138分、長げぇよ。単純に長すぎるしテンポ悪すぎるから凄くイライラする(いっぱいあるけど咲田さんが最初に門司くん家にいった時のお茶だすまでのシーン等多数)。こんな長いCUTにする必要あるのか?ってシーンが多い上に全編にわたってのテンポの悪さが致命的。

2原作への愛が無いので斉藤由貴扮するお母さんのキャラが「OK牧場」しかギャグが無い哀しいオバサンに見える(原作はいくつものギャグを使っている)、みたいな(いちいち指摘しないけど、原作漫画を読んでる人、わかるね!)非常に浅い解釈だけで脚本に仕上げているので、原作ファンを 蔑ろ にしても構わない、という態度に≪見える。

3いくらなんでもこの主演の女の子の魅力だけでこの尺を持たそうっていくらなんでも無理がある!

という3つに留めておきますけれど、もう沖田修一監督作品には完全に興味が無くなりました・・・残念です。

主演の子、名前長いっすね。かみしらいし。覚えました。確かに魅力的だけれど、それだけじゃ映画になんないですよ・・・もう少し原作の事もこの主演の子とおなじくらいにとは言わないけれど、2割くらいでいいから丁寧に扱って欲しいです・・・

という個人の見解です、基本的に私は映画そを製作する事も出来ないし、1度も作ろうと思った事は無いですし、作れる人スゴイね、という尊敬はありますが、それでもあんまりなんで。

それでも「サマー・オブ・84」(の感想は こちら )とか「霧の中の少女」(の感想は こちら )ほどの駄作じゃないよ。

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