基本的に、私はあまりヒーローモノが好きではありません。西部劇と同じで勧善懲悪で分かりやすいモノを下に見る傾向があります。世の中はもっと複雑だし、単純に正義とか悪と言えない、と思うのです。またリドリー・スコット監督は最近のアメリカンコミックの映画が流行している事に憤慨されていて、アメコミ映画をくだらない、脚本がつまらない、と発言しています(詳しくは こちら )。でも、私も観てないですけれど、同じくらいグッチ家の騒動、ブランド家のお家騒動も下品でくだらなく見えますけどね。対して変わらないように思います、観てないけど。
ただ、まだ今年が始まって1ヵ月も経ってないのに、映画好きの友人が「今年の№1の作品だから観た方が良いですよ」と教えていただいたので、その作品を観に行く為の予習として、始めました、スパイダーマン・マラソンです。
最初はこのサム・ライミの1作目。
まずピーター・パーカーをトビー・マグワイアが、結構あってますね。
何でもない人間が、スパーダ―マンというスーパーヒーローになる、という過程を丁寧に扱ってて、そこは良かった。結構葛藤していますね。
あと、やっぱウィリアム・デフォーが素晴らしい。
でも、まずは、大学の研究所、クモ逃をしすぎです・・・そこはもう少しなんかが欲しいですね。
それと、オジサンに育てられてるわけだが、本当のお父さんはこれから出てくるのかな?
力には責任が伴う、凄くイイです。
え~いろいろあるけれど、これは、1の最初で言っていたけど、実はMJの話しなんじゃないかと思うようになりました。
ピーター・パーカーに感情移入して観ているのは気持ちいいように作られてるけれど、これは実は少女漫画の主人公としてMJに感情移入してみるのが1番なのかも知れません・・・
とにかく事件に巻き込まれ過ぎするし、何かの動機の中心に居過ぎる・・・
あと、オクタビウスの4本の腕は結構欲しくなりました、腕が+4本で強力だったら便利ですよね。
サム・ライミ監督結構、手際イイです。
ついに俺たちのスタン・リーが登場!!結局、多分東映スパイダーマンは許してくれてたのか?ワカラナイけれど・・・
やっぱこのシリーズ、サム・ライミ版の主役はたぶんMJで間違いないと思います!3作を連続で見ると、余計になんか不憫な人を演じてるようで、実は最も美味しい役です。
1作目で筋肉男と付き合ってたけど分かれてハリーと付き合い、その後パーカーに行くも玉砕、2作目で月を歩く人(とにかく当て馬感しかない・・・)人と婚約破棄してピーターの基へ、3作目では嫉妬でふらふらしつつまたハリーに行って、ハリーが死んじゃったのでパーカーへって少女漫画でもまずない展開でとにかく事件の被害者の中心に居るけど絶対に傷つかないで、臨場感サイコーって感じでヒーローの彼女というポジションは手放さない。うん、これそういう感情をグリグリ動かされるのが好きな人の、好きなタイプ。運命という脚本に踊らされればされるほど、気分が乗ってくるタイプ。凄く個人的にはお近づきになりたくないタイプです・・・
でも1作目よりも美人に見えるのは流石、サム・ライミ監督!
黒いのはアレなんすね、なるほど。
そして、本当にピーター・スパイダーマン・パーカーは絶対に失われない、逆境には必ず勝つし運よく生き残って彼女も居て本当に共感してると何の問題も無いけど、周囲の人にはキツいだけだし、この映画の中に私の配役があったら、画面には映らずに車の下敷きとかで死んでく人だと思います。
3作シリーズの中で1番良かったシーンは、2の電車止めるシーンからのシークエンスですね。あとはスタン・リーが全部持ってったと思います。
次回はリブートした、アンドリュー・ガーフィールドさん主演、マーク・ウェブ監督「アメージング・スパイダーマン」×2本の話しをします。