アンダース・トーマス・イェンセン監督 クロックワークス
高橋ヨシキさんが面白かった、とお話しされていて、すぐに観に行きました。それ以外の情報はありません。
確かに面白い。しかし、なんか違和感もある。もちろんブラック・コメディとして理解出来るが、しかし・・・という感じです。
マークス(マッツ・ミケルセン)は軍人であり、紛争地に赴任していて、故郷であるデンマークにまたしばらく帰れないという電話を妻にします。その時妻は娘を学校に連れて行くはずだったのですが・・・というのが冒頭です。
これは、正義とは何か、という大変大きなテーマを掲げつつ、私刑とはどのような事態を引き起こすのか?とか、コミュニケーションの重要性や多様性、専門職の危うさ、等かなり様々な事を扱いつつ、でもブラックな笑いも追及していると思います。
理系コミュニケーション能力低い人間と、腕力というか軍人が偶然密接な関係を持つ、あまり見た事が無いシュチエーションだと思います。
マッツ・ミケルセンの演技は何時でも安心して見ていられますし、とにかく顔がカッコイイですね。髭に坊主でもカッコイイわけで、主観ではありますが、カッコイイ人ってそれだけで価値があると思います。
主要キャラクターの中でポール・ウォルター・ハウザーに見える人が居て、この人のキャラクターは大変面白かったです。
ただ、脚本の面白さも認めつつ、大変視野狭窄の恐ろしさも感じました。
だからこそ、ネタバレ厳禁な作品です。
ですが、個人的にはもろ手を挙げて賛成、支持できないんですよね・・・
特に一件落着的な場面、これで本当に?という気持ちしか無かったです・・・
マッツ・ミケルセンが好きな方にオススメ致します。