アンディ・ウィアー著 小野田和子訳 早川書房
各所で話題の書籍、やっと時間が出来たので、一気に読みました。睡眠時間を削られましたが、興奮と満足度でいっぱいです。そして大変人を前向きにする事が出来る物語のチカラと言うモノを実感しました。
私程度の頭脳でも読めるように書いてくれて、訳してくれた著者と訳者、そして出版してくれた早川書房にも感謝ですし、私はラジオ番組でこの書籍の存在を知りましたが、本当にありがたかったです。
ラジオ番組の宣伝でも同じことを発信されていましたが、何も情報を入れないで、出来ればほんのカバーや帯すら読まずに(視界に入れない!)手に取って欲しいですし、そういう売り方をして欲しいです。なんなら上巻では図説も取り除いて欲しかった!!ここは凄く出版社も工夫が必要だったと思います。ただ、図説を、巻頭ではなく巻末にするだけで、かなり知るタイミンを遅らせる事だってできたはず。個人的好みで言えば、せめて巻末に入れて欲しかった・・・
本当に何も情報入れないで読むのが最も楽しめるのですが、ヘイルメアリーと言えば、アメリカンフットボール経験者なら、負けているチームが、TDパスを狙って、もちろんディフェンス側もそれを投げるのを承知している上で、それでもやらなければ負けてしまうが為に、一縷の望みをかけて投げるパス の事であり、それがプロジェクトあんです。くらいしか言えません。
もちろん文系の人も、理系の人も楽しめるのですが、出来れば理系に進んだ方には是非のオススメですし、どんな人にも楽しめる作品ですけれど、小説の持てるポテンシャルの中ではかなり広い範囲をカバーしている作品だと思います。
ある種のミステリであり、サスペンスもあり、エンターテイメント作品です。
しかもライアン・ゴズリングで映画化も決定しています!!!すっごく楽しみですし、もうライアン・ゴズリングでしか見たくない!!!
基本、映画化は諸刃の剣だと思います、何故なら頭の中の想像力、という最も解釈が広くて資金の心配がいらず、制限にリミットの無い、自分にとって最良の解釈の幅を、結局のところ狭めてしまうからです。だから、映画化される作品は、批判を受けやすいとも言えますが、万人に開かれ体感し、しかも音楽で盛り上げる事が出来るので、良い部分も悪い部分もあります。
ありますが、映画化作品で原作を読んでいる場合は、何を監督は映画化したかったのか?として観るようになってしまっています。そうすると、監督、もしくは脚本の目指すところを楽しむ事が出来ますし、それならば、こうすれば良かったのではないか?とか、私ならこここそ、映像化して欲しかった、とか脚本の、とかの面白さを味わえるからです。
映画化を楽しみに待ちたいと思います!!!!!