フラン・クランツ監督 トランスフォーマー U-NEXT
2023年見逃し後追い作品 その6
2023年公開映画の37本目/今年89本目 36/100 を目指しています。
これも劇場に行きたかった作品ですが、間に合わず・・・
あくまで劇映画で、フィクションですが、実際の事件に着想を得た、という事のようです。
銃規制を扱った作品ではなく、無差別銃乱射事件が起こった6年後を舞台にした室内劇です。
非常にヘヴィーで、でもそこから逃げない脚本はなかなか悪くないのですが、気になる部分も、というのは信仰心があるか、ないか、という部分にかかるので、私の場合は、という事になると思います。
演者は皆良かったですし、説得力もあるのだけれど、何故、このポイントで、という部分は気になった次第。
赦す、というのはとても難しく、折り合いを付けなくてはならないのに、あまりに理不尽な世界を生きているので、とても考えさせられます。
実際には何が起こったのか?を想像させるのも上手いと思います。
だけれど、そもそも人間は理不尽に耐えられるように出来ていないし、その理不尽に耐えやすくするために、精神的に神を生み出し、数学論理的に科学を生み出したのだと思います。でも、そのどちらも結局のところ、飲み込みやすくなっただけで理不尽である事に変わりはない。
今作も、起こってしまった出来事は変わらない、それでも、生きていかなければならない。起こった事に意味を持たせたい、という被害に遭った人物に身近な人の葛藤を描いています。
アメリカ社会に興味のある方にオススメ致します。