前田隆弘著 中央公論新社
タイトルで手に取りました。
非常にライトな語り口で、するすると読めます。しかし、なかなかにヘヴィーな案件を扱っています、何しろコンタクトが取れなくなる相手の話しですから。
死について考える事は、おそらく、世界の文学上の最も大きなテーマでしょう、あとの半分近くが愛でしょうし。そして、哲学においても最も大きなテーマの1つだと思います。そして憑りつかれている人も多い。
私も親和性が高い感覚がありますし、単純に興味があります。謎ですから。
著者は初めて知りましたけれど、かなり誠実に向き合っていると思います。もっと頻繁に書籍に触れていた頃なら1日で読めたと思いますが、今は3日くらいかかりました、本当に読書から距離をとってしまったなぁ・・・昔はもっと読書に身体性的親和性があったのに・・・やはり能動的な趣味には常に怠らない訓練が必要です。
どの話しも素晴らしいけれど、後輩Dの話しがやはり軸ですし、大きい。
凄く読んで良かった。
これを、深夜にストレートの強めのお酒をちびちびやりながら蛍光灯の下で読んだ感覚がとても良かった。