井の頭歯科

「ディメンシャ13」を観ました

2024年6月28日 (金) 09:20

 

フランシス・フォード・コッポラ監督     アメリカンインターナショナルピクチャーズ     U-NEXT
2024年公開映画/2024年に観た映画  目標 36/100です。 現在は17/63
金曜日はBLACKHOLE!という事で何時も必ず見ている訳では無いのですが、やはり高橋ヨシキさんやてらさわホークさん、そこにさらに柳下さんが出ている訳で、観てしまいます。ただ、公開翌週くらいの最新映画はなかなかタイミングが合わないので、私が観てからの視聴になりますね。
で、BLACKHOLEでフランシス・フォード・コッポラ監督作品の特集をしているので、それに合わせて観ました。
まだフュリオサ観に行けてないのですが、ちょっとこれは厳しい戦いになりそうです・・・やらなければならない事や、しなければならない事が多すぎて、なかなか思うようにはいかないです。
アイルランドの古城。湖にボートがあるのですが、そのボートに近づく男女の2人組が・・・というのが冒頭です。
何と言いますか、モノクロの映画なんですけれど、凄くヒッチコックのサイコみがあります。そういう演出をしているし、そういう手法も取っていると思います。ヒッチコックのサイコは1960年公開で、今作は1963年ですから、影響はあると思いますけれど・・・どうなんでしょうね。
群像劇サイコサスペンス、と言った感じなんですけれど、結構強引な所もありますし、とにかくサイコみが強すぎる・・・
コッポラのデビュー作的な扱いなんだと思うのですが、不思議な作品。
ヒッチコックのサイコが好きな方にオススメ致します。

「黄泉の兵士:始皇帝陵に眠る謎」を観ました

2024年6月25日 (火) 09:33
ジェームズ・トヴェル監督     Netflix
2024年公開映画/2024年に観た映画  目標 36/100です。 現在は16/60
非常に時間を喰われてしまう事で有名なゲームCivilizationⅥというゲームがあって、かれこれ4年くらい経つ今でも、まだちょっと遊んでしまう非常に面白いゲームがあるのですが、その中でも割合初期から作れる遺産としても登場する兵馬俑(丘陵は不可 兵舎か厩舎が建設済みの兵営に隣接する 所有している全ユニットが即座にレベルアップ)は始皇帝が建設した、という伝説や、司馬遷の「史記」には記されていましたが、発見されたのはたった50年ほど前の1974年です。考古学の感覚ですと、めっちゃ最近の出来事ですよね。
そんな兵馬俑のドキュメンタリーがあるなんて知らなかったですし、興味もあったので観ました。
で、非常に面白く観たのですが、やはり研究はまだ始まったばかりで、正直まだまだ不明な部分が多すぎますね。もっと科学的調査が進んで欲しいです。
それと全然知らなかったのですが、始皇帝の息子の中に、え、そんな人が!という驚きがありました。これは三国志演義で言えば劉諶の話しですね。
中国の古代遺跡も凄く興味あるんですけれど、なかなか行けないし見れないですね。

「違う惑星の変な恋人」を観ました

2024年6月21日 (金) 09:40

木村聡志監督     クロックワークス     U-NEXT
2024年公開映画/2024年に観た映画  目標 36/100です。 現在は15/59
今年は忙しい割に、比較的ハイペースで進んでいます6月中に目標の半分行きそうです。
これは、映画好きな友人のオススメなんで観に行こうとしたら、劇場が終わってて。でも6月に入ってついにU-NEXTに登場したので。
ボーリングのシーンから始まるボーリング映画でもあります。だいたいに於いてボーリング映画と言えば、コーエン兄弟監督「ビッグ・リボウスキ」か、マイケル・ムーア監督の「ボーリング・フォー・コロンバイン」でしょうけれど、私にとっては「ビッグ・リボウスキ」なんですね。サイコーの映画の1つだと思ってます。
美容室で働いているグリコ(筧美和子)とむっちゃん(莉子)は同じアーティストのファンである事がスマートフォンのカバーで知って・・・というのが冒頭です。
で、この一瞬しか映らないこの美容室のバックヤードが、どう考えても、歯医者さんにしか見えないんですよね・・・カルテの棚に、筆積みレジンが置かれていたり、水回りになんとなく、とかで・・・確かに美容室と歯科医院は似ている部分もあるけれど、どうなんでしょう。
完全な会話劇です。
で、恐らく、日本の映画界に残されたジャンルって、パーソナルな会話劇、とアニメーションくらいしか多分無いと思います、非常に残念な話しですけれど。予算をかけないで出来るからこそウェルメイドな作品しか存在しないと思います。
これは「カメラを止めるな」辺りからずっとそうで、「ちょっと思い出しただけ」「MONDAYS/このタイムループ、上司に気付かせないと終わらない」「リバー流れないでよ」是枝監督だって、濱口竜介監督だって、この中にいると思いますし。もう脚本で勝負するしかないところまで追いつめられてると思います・・・韓国映画との違いを考えると、恐ろしいまでに開きを感じますね。そういえば内田けんじ監督「運命じゃない人」もそう。内田監督の新作、いつか観たいし、待ってます。
そんなウェルメイドな作品の中で、割合会話劇に振り切って、しかも非常に現代的な若者を主人公に据え、恋愛モノというか、哲学チックに笑わせる作品、なかなか面白いと思いました。
特に濱口竜介監督の「偶然と想像」の中に出てくる中島歩さんが出てきて、非常に面白い会話劇になってると思いました。
特に良かったのは、脚本だけでなく、間、ですね。俳優さんたちの空気感を、間で表現していて、これはなかなか見ごたえありました。
私は、2名の男性、2名の女性とも、全然わかり合えない気にしかなりませんでしたが、でもちゃんと笑えましたので良かった。でも、中島さんの言い訳は最高に面白い。
あとはもう少し、背番号に意味を感じたかったけれど、まぁ、しょうがない。今のA代表の選手をあまり知らないので。
脚本をちゃんと練れる人しか出てこれなくなりつつありますね。

「コット、はじまりの夏」を観ました

2024年6月18日 (火) 10:23

 

 

コルム・バレード監督     IFFLAG     U-NEXT

2024年公開映画/2024年に観た映画  目標 36/100です。 現在は14/57

2名の方にオススメされたので。2024年1月公開作品ですが、もうU-NEXTさんにはある!いつもありがとうございます。

1981年のアイルランドの田舎に住む大家族の中の9歳の少女コット。あまりに大家族の為なのか、または内省的な性格の為か、周囲の人との会話があまりなく、勝手に周囲から変わり者扱いを受けているのですが・・・というのが冒頭です。

アイルランドについては全然知識が無いのですが、言語が英語に聞こえないくらいの感覚があります・・・多分英語だと思うのですが。

あと、アイルランドと言えばカトリックで、イングランドのプロテスタントとの違いを大好きなモンティ・パイソンの映画「人生狂騒曲」で教えてくれた事が正しければ、大家族も納得です。

コットを演じているのは当時12歳のキャサリン・クリンチで、もう素晴らしいです。自然な演技とも呼べないくらいの、これは監督の演出が確かなんだろうと思いますけれど、本当に良かったです。世界の巨匠と呼ばれる監督は皆一様に、子役への演出が素晴らしいのですが、初めて観るコルム・バレード監督も、同じだと思います。

この作品は、とても大切な1本になると思います。誰かと話したい作品であると同時に、誰とも話さないで胸にしまっておきたい作品でもあります。

この映画の後の、コットの人生に幸あらんことを。

同時に、田舎の素晴らしさも、そして田舎の無神経さも観られます。そう言う意味でも。

9歳を過ごしたことがある人にオススメ致します。映画館で観たかったな。

「蜘蛛巣城」を観ました

2024年6月14日 (金) 09:16

 

 

黒沢明監督     東宝     U-NEXT
2024年公開映画/2024年に観た映画  目標 36/100です。 現在は13/56
何故か?影武者を観ようと思って間違えて見始めてしまったのですが、ナニコレ?凄くマクベスみたいな話なんですけれど・・・と思いつつ最後まで観てしまいました。そしたら原作がマクベスだったという映画体験です。
蜘蛛巣城の城主の基に風雲急を告げる伝令が・・・というのが冒頭です。
これは字幕が欲しい!
と思います・・・凄く聞き取りにくい。私の聴覚も問題かも知れませんけれど・・・冒頭の歌のような部分も聞き取りにくい上に、三船以外の人間のセリフが聞こえにくい・・・
しかし山田五十鈴の恐ろしさ・・・役の恐ろしさもさることながら、とある重要な場面、カットを割らない、おおよそ体感5分くらいの、夫三船へ重大な決意を促す場面、この人1回も、まばたきしてないよ!!!!怖い・・・この時多分40歳くらいと思われますが、この演技力は狂気を感じさせるに十分。
そもそも、マクベスの中で1番恐ろしいのはこのキャラだと思うんですよね・・・凄く自分勝手で、組織とか恩義みたいなものを軽視していますし。でも当時(つまりシェイクスピアの生きていた時代)の男尊女卑を考えると、こういうキャラクターを女性に宛てて書くのが普通だったのかも。
それと有名な最終盤のシーンの狂気!本当にどうやって撮っているのか?不思議。確かに超望遠での撮影は理解出来るんですけれど、それだけじゃなく、射られた矢が体のすぐ近くで、なおかつ、そのまま三船さんが近くに刺さった矢を手で折ったりしています・・・本当に恐ろしいシーンで凄い。
クライテリオン版で観なおしたい。
時代劇に興味のある方にオススメします。
ブログカレンダー
2024年6月
« 5月   7月 »
 1
2345678
9101112131415
16171819202122
23242526272829
30  
アーカイブ
ブログページトップへ
地図
ケータイサイト
井の頭歯科ドクターブログ