ジミー・T・ムラカミ監督 日本ヘラルド U-NEXT
2024年公開映画/2024年に観た映画 目標 36/100です。 現在は13/54
いつか観なくては、と思っていた作品なので。
1986年の映画化作品で原作は1982年・・・とても、とても牧歌的。
イギリスの田舎の1軒屋に住むジムとヒルダの老夫婦が質素に暮らしているのですが・・・というのが冒頭です。
とても牧歌的な生活を営む、老夫婦が戦争、というよりも原子爆弾の被害に遭う話しです。ネタバレは無しの感想ですが、まさに牧歌的としか言いようがないです・・・
しかし、この老夫婦を笑う事は出来ない・・・政府の手配書通りに事を進め、楽観視しか出来ないジムと、割合生活の事しか頭に無いヒルダ。でもこの夫婦を笑う事は私は安易には出来ない・・・そして、当時の恐らく70代の老人の、戦争体験者がたくさんまだいた時代(なんなら自分の戦争体験がある)に生きた80年代に老人だった感覚に近いのだろうと思う訳です。
テクノロジーが進化し、知識を増やしても、仕組みが分からなくても使えるテクノロジーは、魔法とそれほど変わらないと思います。
しかも未知の事態に備える事がどれほどできようか・・・まぁ悲惨な話しです。
そこにデヴィッド・ボウイの歌がくると、私はなんだかよく分からない感覚に陥りました。どう感じれば良いのか?分からなくなってしまいました。
東日本大震災の時の、福島第1原子力発電所の事故の際の放射能被害ってどの程度なんでしょうね・・・本当に被害は少なかったのか含めて、政府の言う手引書みたいなものだけではない、第3者の専門家の意見や報告も欲しいです、そこまで政府発表に信頼性がおけないし、救助隊を待つしか出来なかったジムの様にはなれないので。
それでも、80年代を過ごした人に、オススメします。リテラシーの求められる時代に生きてはいるけれど・・・