井の頭歯科

「地獄の黙示録」を観ました

2024年7月30日 (火) 09:51

 

フランシス・フォード・コッポラ監督     アメリカン・ゾエトロープ     U-NEXT
2024年公開映画/2024年に観た映画  目標 36/100です。 現在は19/71
恥ずかしながら初見です。ですが、既視感を感じるほどに、いろいろな人から聞いたり、文章で読んでしまったりで情報を得てしまっていて、どうしてもちゃんと観ようという気になれなかった作品でもあります。あまりにこの映画に纏わる話しや伝説が多く、好きな人が熱を持って語る事の多い作品だからこそ、そして現在の感覚で言うと古典作品と言えるからこそ、語られつくされてきた作品だと思います。
ベトナム戦争が、いかにアメリカに暗い影を落としたのか?はそれこそこの映画以外にも名作がたくさんありますし、映画以外にも、小説、写真、紀行文、ルポタージュと様々な媒体で語られていますけれど、ジョセフ・コンラッドの原作「闇の奥」を原作にしている事からも、恐怖が大きなテーマだと思います。
地獄の黙示録というあまりにインパクトがあり過ぎる邦題にも全く遜色ない作品ですが、原題はApocalypse Nowで、どういうニュアンスなんでしょうか?私なら現代の黙示録、かな。
DOORSのTHE ENDが流れる中、ジャングルにナパーム弾のような爆弾が落とされて炎と黒煙が上がります、激しい炎が立ち上がる中ヘリコプターが何機も飛び回り・・・というのが冒頭です。
まず、マーティン・シーンがカッコイイ!!痺れるカッコよさ。そして、当たり前ですけれどみんなが知ってる、ワルキューレの騎行の音楽と、ヘリコプターで地上との戦闘シーンは圧巻ですし、本当にどうやって撮影したのか?気になるくらいです。しかも途中に、有名なヘリコプターでのアクシデントをアドリブで切り抜けるキルゴア中佐(ロバート・デュバル)が恐ろしくもカッコイイのです。
そう、ベトナム戦争を生活している兵士たちにとって、まさに今の地獄を体験しているわけです。そして、その地獄で生き残るためには、地獄の流儀に従わなければならず、それは、生ある世界の流儀とは完全に切り離された、悪であり、暴力であり不条理なのですが、だからこそやらなければ生きていけないわけです。
そして、生きてベトナムを脱してとしたら、地獄での流儀を反転させないと、アメリカという故郷では生きていけなくなるのです、ちょうどウィラード(マーティン・シーン)がそうであったように・・・
たしかに映像的な叙事詩に見えますし、それにしてもどれだけ莫大なお金がかかったのか?途方に暮れるスケールで、演技している役者含むスタッフも、この暑さの中で大変な苦労だったと思います。
しかし、それに余るくらい名作にもなっていると思いますし、流石コッポラ監督。
しかし、私の想う映画内アメリカ人の典型ってなるのは、ウィラードでも、カーツ大佐でもなく、当たり前に、キルゴア中佐です。陽気もここまでくれば完成形だと思いますし、それをロバート・トムヘイゲン・デュバルが演じているのも興味深いです。
まず、闇の奥をベトナム戦争を舞台にしよう!と思いつくのが凄い。相当な文学的センスを感じます。で、ココが1番驚いたのですが、脚本に、あのジョン・若き勇者たち・ミリアスが!
凄い違和感ある!
ワルキューレの騎行を演奏した事がある吹奏楽部OBの人に、いや違った、聞いたことがある人に、オススメ致します。
それと、あ、またハンソロ・フォードが!
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