2024年9月27日 (金) 09:04
アレクサンダー・ロックウェル監督 トライトンピクチャーズ U-NEXT
2024年公開映画/2024年に観た映画 目標 36/100です。 現在は27/90
恐らく1993年末か1994年に東京のミニシアターで観た事は覚えているし、永瀬正敏が宣伝で「これがバディ映画」と言ってて、この時、私は初めてバディの意味を知りました。でも、どの劇場だったのか?思い出せない・・・渋谷だった気もするし、六本木のウェイヴの地下の映画館だった気もするし、もしかすると日比谷?といろいろ思い出しているのですが、はっきりしないもやもやしています・・・
父は生まれた日に死んだ、ドストエフスキーとニーチェに育てられた、12の時に母が僕を心霊術師に見せると前世は映画カメラに頭をぶつけて意識不明で死亡、現世は映画アレルギーだと言った きっと人違いだ とアルドルフォ・ロロ(スティーブ・ブシェミ)という映画監督志望の青年が独白していて・・・というのが冒頭です。
懐かしい。
当時は分からなかった部分も多かったと思いますし、それよりもずっと背伸びがしたかった時期でもあったので、永瀬正敏さんが最高のバディ映画、と言われたら観に行きますよね。
まずスティーブ・ピンク・ブシェミが愛嬌あります。愛嬌って本当に強い。
そのスティーブ・ブシェミを超える存在感を醸し出しているのがジョーことシーモア・カッセルです。この人の愛嬌というか人なっつこさと風呂敷の大きさは、ちょっとなかなか出せる人いないんじゃないでしょうか?
凄く短いスケッチのような場面の連続で、それはある種のリズムを出してくれていますけれど、同時に何処か非現実性も高まる感じがします、何と言ってもこのジョーだけが映画のエンジンな感じになってしまいますし、そもそも現実味が薄い。それでも魅力だけで持ってけるの凄いです。
ジム・ジャームッシュもいいなぁ。
何となく、私もそう思うし、だからこそ観たわけですけれど、この映画を観ている、好きだと言っておけば、サブカル界隈では何とかなる感じがします。
でも、そういう事抜きにして、今見返しても、面白かったです。
海、山、名所、の次に来るのが煙か土か食い物なんだとして、海の強さって確かにありますね。
2024年9月24日 (火) 09:34
ハル・アシュビー監督 パラマウント U-NEXT
2024年公開映画/2024年に観た映画 目標 36/100です。 現在は27/89
凄くヘヴィな案件があって、心穏やかに暮らせずに、映画を観る気力が起こらないという困った事態でした・・・
全く何も解決していないし、なんなら悪化しそうな気配しか無いのですが、今は何も出来ないので、島本和彦著「逆境ナイン」のサカキバラ ゴウ先生の偉大な言葉「それはそれ これはこれ」を発動して、映画を観る事にしました。
今年の今の所の1位であるホールドオーバーズのインスパイア基であるハル・アシュビー監督作品だったので。
静寂の中、大きな屋敷の中のらせん階段を降りてくる男の靴辺りをカメラは捉えていて、音楽が鳴りだし・・・というのが冒頭です。
凄く良い映画。公開は1972年、アメリカでも1971年。
やはり通底知っているのはTendernessという事に尽きると思います。これは優しさとか柔らかさとか温かみのあると訳されていますけれど、そしてもちろんその訳が正しいのでしょうけれど、だとしても、英語のTendernessを理解しようとしないと伝わらない部分にこそ、この映画のポイントがある感覚になりました。
主人公は2名、恐らくかなりの富豪である母と二人暮らしの息子であるハロルド(バッド・コート)と、その趣味で出会う事になる79歳の女性モード(ルース・ゴードン)です。
私としては、分かる、ハロルド!という気持ちです。
この人の趣味は狂言自殺なのですが、厭世気分なんですけれど、そりゃそうなりますよね・・・あの母親が元凶で、まぁ境遇は恵まれているかも知れませんけれど、どんな場所にもその人にしか分からない地獄があるわけで、そりゃ、戦地や極貧状態に比べたら恵まれているという事になるでしょうけれど、それでも、その人なりの地獄である事に変わりはないです。
葬式が趣味、最高です。何もかもがくだらないけれど、それが世界なので、仕方ない。そしてモードのチラッと映るある体のパーツの模様で、出身が分かった時の戦慄。
大変良く出来た映画。私も心を新たにしました。
脚本も素晴らしかった。
凄くパイソンズ味のある作品とも言えます。
ホールドオーバーズを観た人にオススメします。
2024年9月20日 (金) 08:57
セリーン・ソン監督 A24 U-NEXT
2024年公開映画/2024年に観た映画 目標 36/100です。 現在は27/88
まだU-NEXTさんの消費しなければいけないポイントがあったので。
かなり評判が良かったですし。PAST LIVESという単語にも興味あります、過去に生きてる、と捉えてしまったので。
深夜4時のバーカウンターで座る、アジア系の男女と白人男性をカウンター越しに見ていると思われる英語圏の話し声で、どういう3人組なのか?想像している会話が聞こえていて・・・というのが冒頭です。
ラブロマンスものって基本的に興味が無いのですが、過去に生きる、という事には興味があります。誰しもそういう部分があると思うのです。そして女性よりは男性はロマンティックな生き物。というか、恐らくそういう風に育てられてもいます。文化圏は違っても、恐らく全世界的には、男性が生きやすいように設計されているとも言えますので、夢を見ていられる。
とは言え、この映画の状況はかなり特殊ですし、まぁ主人公に感情移入して見ているのであれば、大変心地よい映画体験とも言えます。
会話劇です。かなりビターと言えなくもないけれど、それだけじゃなく、文化圏の違いも扱っていると思います。
で、ロマンティシズムに満ちているとは思いますけれど、何と言いますか、昨今のこの手のロマン的な映画に詳しくないですし、こういう場合は男女を逆転させても成立するか?を考えてしまいます。でもそれはネタバレになるので、後述として、映画そのもの、俳優の演技含めて、悪くなかったです。
私は男性の精神年齢はマイナス20歳だと思っているのですが(特にうちの国は)、この映画の中でもそんな感じです。
12歳で移住してから会っていない男女が、12年後の24歳時にSNSでテレビ電話(という表現が古くてすみません、スカイプとかいうのが正しいのでしょうか?)で再会するも、NYとソウルに離れていることが分かり・・・の後はネタバレに繋がりかねないので、ご想像にお任せしますけれど、そういう話しです。
私は男性なので、どちらかと言えば、男性の感情は分かる気がしました。逆に女性の人の考えがあまり理解出来ませんでしたし、最後の最期の行動は謎。なんでそれ???ってなりました・・・
ロマンス要素だけを求める人には向かない作品とも言えるので、現実をそれなりに楽しめている人に、大人の人に、オススメ致します。
アテンション・プリーズ!
ここからはネタバレありの感想です。未見の方はご注意下さい。
とは言えまぁネタバレがこの映画にはあまり問題ない作品ではあると思いますが・・・
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ネタバレありとして、まず、この女性ノラは何を求めているのか?という事ですね。まず、カナダへの移住を求めていたわけではない。それは親の都合です。
ですが、NYへは移住している。しかし、カナダからNYへの移住も困難でしょうけれど、ソウルからNYへの移住は難しさが段違いな様に見えますし感じます。そして、NYで生きてる私、つまり自分の尊厳の一部になっている気がします。もちろん凄い事ですし、上昇志向の強い人間は、何時かはソウルから、もっと言えば儒教的な世界や男尊女卑文化から距離を取ろうとしたでしょう。ですが、それでも、ヘソンがNYへ行く事のハードルの高さは、なかなかだと思いますね。
決して上昇志向が悪いわけではありませんけれど、ノラも旦那に言っているように、ヘソンが男性主義社会のソウルで生きてて、だから凄くコリアンに感じる、と言ってますけれど、それはある種当然で、ヘソンもノラにニューヨーカーを感じたでしょう。お互い様なんだけれど、上昇志向とか、私という主導に合わせろ、という感覚を感じるのです。それは、実は凄く男尊女卑社会の男性社会で観られる権威主義的。ヒエラルキーを敏感に感じ取って、その中での礼節を重んじる、なんなら忖度する。
ヘソンの一人っ子で収入の面で結婚出来ない事に対しても、割合自分の感覚だけで、結婚した方が良い、という発言があり、まぁマウントに、見ようと思えば見える。またそれ以上に、自分の環境に、無自覚とも言える。結婚しない自由もあるし、ここはニューヨーカーとは思えぬ発言で、同じニューヨーカーにはこんな事言わないはず。つまり、です。親しみもあるけれど、心の奥底で、イケテる進んでる自分と、ソウルというかつて自分も居たが遅れた田舎から来た男、という図式をノラの頭の中で捉えている振る舞いに、感じるのです。
ソウルが恋しいけれど、そこが嫌なら出て行けばよいし、なんでNYの私の所に会いに来てくれないの?という主張が強いのも、上昇志向の強い人に(男女関係なく)よく見られる傾向な気がします。
そもそもノラは訪ねられて、迎えてるわけで、ヘソンとの友情を感じていても、愛情は既に醒めていると思われます。
で、ココで個人的にイヤだな、と思うのが、男女逆だった場合、何となく、後ろめたいなら隠すような気がします。オープンにしているようで、夫やヘソンという 選べる立場 を楽しんでいるように見える、という事です。
難しいのは夫の方で、非常に好感持てる感じです。言い分も分かるし、卑屈な感覚に、普通なります。そこで卑屈になり過ぎずに、相手を気遣う。イイ人。
もし、男女が逆で、NYに居る男の妻と一緒に、ソウルから女性が訪ねてきたら、一緒に食事するでしょうか?なんとなく、しない方が礼儀で、それはそれ、これはこれ、な気がします。それに遭わせたら会わせたで、嫉妬心や逆に自分を尊重して見せるようなわざとらしいマウンティングをしてきそうです。それか、後で不機嫌になり、何年たってもこの同じネタで不機嫌の際には必ずこの話題を出されて、赦しを乞うても、次の怒りの際には忘れて同じテンションで怒り出す事でしょう。そんなポイント貯めない方が良いに決まってるし、既婚者の人々がこういう問題をどのように解決しているのか?全く不明です。何年たっても新鮮に怒れる人が、私の考える女性の恐ろしい所ですし、全然全然全然全然理解出来ませんし、別の生き物だとも思います。
まぁ言うても、ヘソンだって踏ん切りをつける為に来ているのは、まぁ間違いないですし、なんなら少しくらいは何かあってもいいかも、は思っててもオカシクナイです、男性ってそういう生き物ですし。でも、結局彼は強引な事は何もしない紳士的な男で、優柔不断に見えても、道を踏み外さない男。それだけで男尊女卑社会でソウル社会の中で生きてて規範を求められる社会人の中ではかなりまともな部類なんじゃないでしょうか。
とりとめのない話しになりつつありますが、私が良かった!と思ったのは、ヘソンが学生時代も、兵役義務の時も、就職してからも、同じような4人組で楽しく飲んでいる事です。
これは男女とも、同性の友人こそ、気遣い鳴く、変なマウントもせず、目減りしない資産(出典はジェーン・スー スーさんは女性に対しての発言だったかもですが )です。私もそう思います。きっと帰国したヘソンは同じ4人組で楽しく飲んでると思います。
逆に、ノラは最後、なんで泣き出すのでしょうか????これ考えても全然意味わかんないです。
忘れてはいない、信じられない時があるだけ
韓国語を覚えるのは妻の寝言を理解する為
こんな旦那最高じゃないですか、みんなこっちがいいに決まってる。それでも過去のロマンスの、ロマンス味だけ楽しんで、ヘソンには特に感情も、この後の友情もないわけです・・・
友情くらいはあってもよいと思うのですが・・・
PAST LIVES 過去に生きる、だし、縁、でもあるけれど、輪廻転生とか、前世っていうのはなかなか危険な思想ですよ~そんなものは無いけど、一期一会的な縁なら、分かる気がします。
ヘソンはこのNY滞在のそれなりに幸福な、好きな女を訪ねたという思い出だけで、それなりに生きていける気がする。そして、私はそういう男性を、結構知ってる。
2024年9月17日 (火) 08:50
スティーヴン・フリアーズ監督 BBCフィルムズ U-NEXT
2024年公開映画/2024年に観た映画 目標 36/100です。 現在は26/87
いつもU-NEXTさんにはお世話になっておりますし、ほぼほぼU-NEXTだけでもサブスクリプションサービスは大丈夫な気がしますけれど、唯一の欠点である、ポイントの持越しが出来ない事で、あと300点ほど、消費しないと・・・と悩んでいる時に、見つけた作品で、何の映画か?ワカラナイで観たのですが、これがいろいろ繋がる映画で面白かったです。
中年女性のフィリッパ(サリー・ホーキンス)は会社で評価があまりされていない事に不満を持っていますが、子供と観劇しにいくと・・・というのが冒頭です。
映画冒頭に、事実を基にした、という映画ではよく見かける、全く信用できない字幕が入ります。
リチャードⅢ世、全然知らない人物だと思っていたのですが、この映画を観終わった後に、いろいろ繋がってきました。
まず、シェイクスピアについてもたくさん知らない事がありますけれど、基本的にフィクションを書く劇作家なわけで、確かに知名度は高いですけれど、その登場人物が全て事実だとはなかなか思えないのですが、本場イギリスでは当然ですけれど、刷り込みのようなモノ、ありそうです。
ですから、リチャードⅢ世は非常にネガティブなイメージを持たれているようです。
そのリチャードⅢ世のお墓を見つける話し、と言えば、確かにそうなんですけれど・・・
凄く飲み込みにくい事に、このフィリッパさんは筋痛性脳脊髄炎で、その上に、リチャードⅢ世が見えている設定です・・・イマジナリー有名人(過去の人)のような感じです・・・
そして、この映画の宣伝コピーを後で見つけたのですが「究極の推し活」・・・推し、の定義を聞きたい・・・恐らくは、自分の愛着を託せる人、モノ、何か、に対して好きとかの能動性を消したい事で生まれた言葉な気がします。あくまで個人的解釈ですけれど。こういうのを、ふわっとさせたまま、意味も分からず使う人が凄く怖い・・・いい加減というよりもダメ加減とでも言いたくなる感覚があります。
推し、には恐らく、自分の主体性を抜きたい、純粋な行為であるという事にしておきたい、という感覚がうっすら透けて感じます。でも、そもそも「推し」と言っているその人の主体性無しには表出しない感情の動きなのに・・・分からないでもないですけれど、醜く邪な感情を隠しておきたいのは誰もが同じだと思いますけれど、無自覚なのはどうかと思いますね。
それに、こう言ってしまってはなんなんですけれど、成人に近い部類に入るハイティーン以上の年齢に達したら分別を持ちたいものです。特に、性別に限らず、異性や同性の営利目的な表現(声、歌、姿形、踊り、あるいはその人の行動全て)活動に多額のお金を突っ込むのも、年齢があまりに離れた対象に推しと言いつつ主体性を抜いたようでいて全然主体的な行動や感情を持つ事が、そもそも他者にどう見えるかの客観性を持たない、もしくは持っている事を隠そうとしないのも、凄く違和感あります、まぁ他者のする事なので、どうでもいいと言えば、どうでもいいのですけれど。
本作の主人公はそうではなく、もっと主体性があります。
ただ、この映画は一応客観性を持たせようと、努力しています。
それでも映画としてはなかなか面白方ですし、特にシェイクスピアに興味のある方にオススメします。
アテンション・プリーズ!
ここからはネタバレありの感想です、未見の方はご遠慮くださいませ。
それに、この世界にはこんなくだらない文章を読むよりも、ずっと意味があり、楽しい事や、充実感ある事柄に溢れています。お暇な人だけ、時間を浪費するものと思って、納得されているのであれば、お読みください。
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イマジナリー・リチャードⅢ世が、本当に、本物であるとは、普通考えないと思います。科学的に、普通に考えたら、フィリッパの妄想で、彼女の脳内幻想で、精神疾患を疑われる状況です。で、それがたまたま本当に、その場所だった、という偶然(というにしてはかなり確立の低い事ではあるけれど、偶然としか言いようがない)だと思います。
凄く低い確率であっても、偶然である事はあり得ます。逆に、こんな偶然があるわけないのであるから、彼女が観ているイマジナリー・リチャードⅢ世は、本当の幽霊か何かで、こっちが正しい、というような人はまずいないと思うのです・・・
もし、万が一、本当に幽霊や存在する何かなのだとするならば、科学的に検証されるべきで、再現性があるはずなので、未知のモノだとしても現在の科学で解明できていないのであれば、それは偶然と呼ぶのがふさわしいと思います。この現象を認められるのは科学的な見地を理解出来ていないだけだと思います・・・
でも映画の中に、女性が直観でモノを言わないようにアドバイスを受ける場面もあるのですが、昔は死球で考える(あえて当て字ですよ、もうそうしないと言葉だけで捉えられると流石に、な表現なので)とか言っている人が本当に女性でいたんですよ・・・じゃ、男性なら厚顔で考えるとかでしょうかね?意味が分からないです。それに直観なら直観と言えばいいだけな気がしますし、至急に脳細胞が存在するとでも言っているのでしょうか?
とは言え、確かに感応力、共感力が高い人が存在するのは私も感じます。でもそれはその人だけのモノで、共有出来ません。だから言葉があるし、言葉以外でのコミュニケーションには時間も汲み取る能力の限界もあり、汎用性が一番高いのが言葉なので、言葉を使って欲しいと思うのですが、共感や感応を主体で使っている人には通じないのかも知れませんし、私が共感や感応を持つべきなのかも知れません。でも、その事で関係性は破たんしかねないと思うのですけれど、それはいろいろ説明が長くなるので・・・
イマジナリー・リチャードⅢ世の背骨の形が発掘と一致していない、という事だけは指摘しておきましょう。それと、フィリッパが観た観劇の演じた人が、見えていた事もそえておきます。
そういういろいろを省いたとして、リチャードⅢ世が好きな集団リカーディアンなる存在を知れたのが良かったですし、現実にお墓が分かった事も喜びたい。
イギリス王室についても、もう少し調べて理解したいです。
2024年9月13日 (金) 09:14
大根仁監督 Netflix
2024年公開映画/2024年に観た映画 目標 36/100です。 現在は26/86
音楽は凄く良かったし、流石Netflixちゃんとお金をかけている。調べてみたら卓球さんでした、納得。
まず、良かった点。
ちゃんとお金かけてる!
ケイパーものでちゃんとしてる!
役者が豪華!
メフィラス外星人、泉修一も頑張った!
以上!大根さん面白い作品多いし、今作も決して悪くないけど、脚本が・・・これ原作どうなんでしょう・・・
でも、脚本が、というか、ラストが勢いだけな気がします・・・
基本的には、Netflixってその国の製作者にお金をそれなりに渡して、独自表現をして貰い、海外でも受けるようにして、儲けを出す仕組みに見えます。で、同じ環境で「全裸監督」一定の成功のを収めていますけれど、今作はどうでしょう?恐らく海外ではコケると思います・・・そもそも雑。特に脚本。
出演者に役者の中でも好きな人がいるなら、オススメです。
アテンション・プリーズ!
ココからはネタバレ、の感想になります。
しかも本作が好きな人には不快な表現が多数含まれます。
この世界にはたくさんの有意義な事柄に溢れていますし、基本的に否定的な何かを読む事に意味は薄いと思います。
ですので、基本スルーして頂けると。
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以下はネタバレありの感想です。
で、大根監督の好みなのも分かるし、乗せる、この世界観に没入させるのはちゃんとしていて乗れる。問題は乗った後、確かに、世界観の入り込めたら、些細な事は気にならなくなるんだけれど、それが後半、あまりに多くなり、物語の登場人物たちの伏線回収が飛び抜けたところまで行ってしまい、興醒めしてしまう・・・
マキタスポーツさん演じる不動産業者を、殺害する理由は、多分無くて、それこそハリソンの趣味の領域だけ、ですよね・・・日本の警察の鑑識能力がこの程度とは思えないですし、基本的スリルジャンキーや極限状態の人間観察が趣味なら、恐らく自分の手でやる事に意味があるのではないか?と思うのです・・・それに何でもかんでもライブカメラで観過ぎ、そんなにたくさんの場面を観察しているなら、監視しているなら、それだけで手いっぱいなはずですよ・・・昔の刑事にまで・・・これもご都合主義に見えます。
ピエール瀧さんに関西弁喋らせる必要あったのかな?普通に関西弁を喋れる人キャスティングで良かったのでは?
綾野さんがわざわざホストクラブに入り込む必要ありましたかね?凄く間接的。もし簡単に拉致監禁出来るなら、拉致して置けば良かったのに・・・
それと北村さんの役の人も、空港のトイレでって・・・それは早急過ぎませんか?警察は何を?とどうしても考えてしまいます・・・
女刑事も、場所が特定されてるなら、もっとそのビルを調べたり任意同行求めれば?
恐らく、小説、というかドキュメンタリー作品とはそれなりに違うのではないかと思いますけれど、まぁ原作を読む時間が無いのと、そこまでの興味が無くて・・・
キャスティングは良いですし、役者さんは全員頑張ってる。そして、オーバーアクションなのも、監督の求めに応じた演技なんだからしょうがないと思います。
ハリソン中山、個人的には、小物感しかないのは、PSYCHO-PASSの槙島聖護と泉宮寺の関係を観ているからで、生の実感を得る為の、スリルジャンキーと言う意味での小物感がするわけです。だってスリルジャンキーだったら、自分で最も危険な役目をしようとするはずなんです・・・ハンティングも泉宮寺な感じ、その返り血を浴びて興奮とかも、既に何度も出てきているサイコパス表現で、真新しさと言う意味で新鮮では無かったです・・・もちろん演じている豊川さんは凄いんですけれど。
それと、どうしてもダメなのが、死体処理、拉致という仕事をしている人がみんな同じ服装で目立ちすぎ・・・いくらなんでも、そんなに簡単に街中で刑事を拉致はちょっと・・・その後は推して知るべしで、ドラマ的なタイミングで、イイ感じに拉致や殺害・・・最後は街中だろうがもうどこでも何でもOKな感じ・・・この人たちの給料の方が高いのでは?と思ってしまいます・・・
最後に刑事が乗り込んでくるタイミングもそうなんですけれど、何で今?どうやって?が不明なんですよね・・・この刑事役の人、これ女性にする必要あったんでしょうか?凄く違和感ある。ここまでやり込むなら、男性のおじさん役でも良かったのではないでしょうか・・・それと、演技の問題もある・・・
手下の大男の突入の突然すぎる・・・
もう少しラストを勢いでやらないで欲しかったなぁ・・・
それと主人公の拓海さんの心変わりが全然納得出来ない・・・それに車は買い替えるべきだし急いで住居も変えないと・・・割合仕事遅ないか?
あと、女の刑事、これは絶対ミスキャストだと思う・・・普通に男性でお良かった。この人だけ演技が浮いてる・・・
まぁでも暇つぶしにはなります。
主要登場人物
ハリソン中山、綾野、ピエール、北村、小池栄子、マキタスポーツ、リリーフランキー、最初のなりすまし役の老人、何でも屋さん(猫好き)、女刑事、ホスト、北村の手下の大男、メフィラス外星人、とざっと13人のおおよそ主要人物がいて、生き残ってるのは、ハリソン、綾野、何でも屋さん(猫好き)、女刑事、の4人だけです。
戦争映画でもなかなかな人数・・・やりすぎ・・・