井の頭歯科

「ロスト・キング 500年越しの運命」を観ました

2024年9月17日 (火) 08:50

スティーヴン・フリアーズ監督   BBCフィルムズ     U-NEXT
2024年公開映画/2024年に観た映画  目標 36/100です。 現在は26/87
いつもU-NEXTさんにはお世話になっておりますし、ほぼほぼU-NEXTだけでもサブスクリプションサービスは大丈夫な気がしますけれど、唯一の欠点である、ポイントの持越しが出来ない事で、あと300点ほど、消費しないと・・・と悩んでいる時に、見つけた作品で、何の映画か?ワカラナイで観たのですが、これがいろいろ繋がる映画で面白かったです。
中年女性のフィリッパ(サリー・ホーキンス)は会社で評価があまりされていない事に不満を持っていますが、子供と観劇しにいくと・・・というのが冒頭です。
映画冒頭に、事実を基にした、という映画ではよく見かける、全く信用できない字幕が入ります。
リチャードⅢ世、全然知らない人物だと思っていたのですが、この映画を観終わった後に、いろいろ繋がってきました。
まず、シェイクスピアについてもたくさん知らない事がありますけれど、基本的にフィクションを書く劇作家なわけで、確かに知名度は高いですけれど、その登場人物が全て事実だとはなかなか思えないのですが、本場イギリスでは当然ですけれど、刷り込みのようなモノ、ありそうです。
ですから、リチャードⅢ世は非常にネガティブなイメージを持たれているようです。
そのリチャードⅢ世のお墓を見つける話し、と言えば、確かにそうなんですけれど・・・
凄く飲み込みにくい事に、このフィリッパさんは筋痛性脳脊髄炎で、その上に、リチャードⅢ世が見えている設定です・・・イマジナリー有名人(過去の人)のような感じです・・・
そして、この映画の宣伝コピーを後で見つけたのですが「究極の推し活」・・・推し、の定義を聞きたい・・・恐らくは、自分の愛着を託せる人、モノ、何か、に対して好きとかの能動性を消したい事で生まれた言葉な気がします。あくまで個人的解釈ですけれど。こういうのを、ふわっとさせたまま、意味も分からず使う人が凄く怖い・・・いい加減というよりもダメ加減とでも言いたくなる感覚があります。
推し、には恐らく、自分の主体性を抜きたい、純粋な行為であるという事にしておきたい、という感覚がうっすら透けて感じます。でも、そもそも「推し」と言っているその人の主体性無しには表出しない感情の動きなのに・・・分からないでもないですけれど、醜く邪な感情を隠しておきたいのは誰もが同じだと思いますけれど、無自覚なのはどうかと思いますね。
それに、こう言ってしまってはなんなんですけれど、成人に近い部類に入るハイティーン以上の年齢に達したら分別を持ちたいものです。特に、性別に限らず、異性や同性の営利目的な表現(声、歌、姿形、踊り、あるいはその人の行動全て)活動に多額のお金を突っ込むのも、年齢があまりに離れた対象に推しと言いつつ主体性を抜いたようでいて全然主体的な行動や感情を持つ事が、そもそも他者にどう見えるかの客観性を持たない、もしくは持っている事を隠そうとしないのも、凄く違和感あります、まぁ他者のする事なので、どうでもいいと言えば、どうでもいいのですけれど。
本作の主人公はそうではなく、もっと主体性があります。
ただ、この映画は一応客観性を持たせようと、努力しています。
それでも映画としてはなかなか面白方ですし、特にシェイクスピアに興味のある方にオススメします。
アテンション・プリーズ!
ここからはネタバレありの感想です、未見の方はご遠慮くださいませ。
それに、この世界にはこんなくだらない文章を読むよりも、ずっと意味があり、楽しい事や、充実感ある事柄に溢れています。お暇な人だけ、時間を浪費するものと思って、納得されているのであれば、お読みください。
イマジナリー・リチャードⅢ世が、本当に、本物であるとは、普通考えないと思います。科学的に、普通に考えたら、フィリッパの妄想で、彼女の脳内幻想で、精神疾患を疑われる状況です。で、それがたまたま本当に、その場所だった、という偶然(というにしてはかなり確立の低い事ではあるけれど、偶然としか言いようがない)だと思います。
凄く低い確率であっても、偶然である事はあり得ます。逆に、こんな偶然があるわけないのであるから、彼女が観ているイマジナリー・リチャードⅢ世は、本当の幽霊か何かで、こっちが正しい、というような人はまずいないと思うのです・・・
もし、万が一、本当に幽霊や存在する何かなのだとするならば、科学的に検証されるべきで、再現性があるはずなので、未知のモノだとしても現在の科学で解明できていないのであれば、それは偶然と呼ぶのがふさわしいと思います。この現象を認められるのは科学的な見地を理解出来ていないだけだと思います・・・
でも映画の中に、女性が直観でモノを言わないようにアドバイスを受ける場面もあるのですが、昔は死球で考える(あえて当て字ですよ、もうそうしないと言葉だけで捉えられると流石に、な表現なので)とか言っている人が本当に女性でいたんですよ・・・じゃ、男性なら厚顔で考えるとかでしょうかね?意味が分からないです。それに直観なら直観と言えばいいだけな気がしますし、至急に脳細胞が存在するとでも言っているのでしょうか?
とは言え、確かに感応力、共感力が高い人が存在するのは私も感じます。でもそれはその人だけのモノで、共有出来ません。だから言葉があるし、言葉以外でのコミュニケーションには時間も汲み取る能力の限界もあり、汎用性が一番高いのが言葉なので、言葉を使って欲しいと思うのですが、共感や感応を主体で使っている人には通じないのかも知れませんし、私が共感や感応を持つべきなのかも知れません。でも、その事で関係性は破たんしかねないと思うのですけれど、それはいろいろ説明が長くなるので・・・
イマジナリー・リチャードⅢ世の背骨の形が発掘と一致していない、という事だけは指摘しておきましょう。それと、フィリッパが観た観劇の演じた人が、見えていた事もそえておきます。
そういういろいろを省いたとして、リチャードⅢ世が好きな集団リカーディアンなる存在を知れたのが良かったですし、現実にお墓が分かった事も喜びたい。

で、なんか聞いた事あったな、で思い出したのが、大人の教養講座という山田五郎さんの番組で紹介していたミレイの「塔の王子たち」の回です。映画の後の顛末まで語られています。

https://www.youtube.com/watch?v=2e_QiFhEpII

イギリス王室についても、もう少し調べて理解したいです。
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