伊藤ちひろ監督 パルコ U-NEXT
2024年公開映画/2024年に観た映画 目標 36/100です。 現在は31/102
主人公の職業、そして河合優実が出演している、と知り、観ました。が、もうなにがなんだか・・・明らかに、これは監督と脚本の下手、というか未熟というかダメさというか実力不足。なので何がしたいのか?何を見せたいのか?が皆目不明で、雰囲気だけで出来上がってて、凄く焦燥感があります・・・
それもそのはずで。
監督の方は美術スタッフから脚本家になられたそうです。そしてwiki情報を鵜呑みにするわけじゃないけれど、初監督作品。なるほど・・・と納得。だって、雰囲気だけ、で恐らくテーマや何を見せたいのか?が無い。もしくは雰囲気だけを見せたいのだと思います。
そして凄く女性的な感覚で汲み取ってもらう事に、躊躇や衒いが無い。
それは悪いものではないかも知れないし、女性的と言えるかもだけれど、男性に対してはあまり響かないやり方で、映像詩というジャンルもあるとは思うけれど、まぁなかなか飲み込みにくかったです、私にとって。
それに映画的な文法みたいなモノもあると思うのだけれど、多分全然そういうものが無い。その上で素晴らしいものが作れるというのであればそれは天災なんだろうけれど、そう言う意味ではこの方は監督向きの方ではないのではないか?あえて監督をしたいのであれば、もう少し工夫が必要なんじゃないか?努力すべきだったんじゃないか?という疑問を感じざるを得ない。
という事はプロデューサーは何をしていたのだ、となるんだけれど、wiki情報だとこのプロデューサーがこの監督を引っ張り上げた方なんで、何をかいわんや。
こういう取り組みが、新しい事にチャレンジする方法がダメなんじゃなく、今回のは上手くいってない、というだけ。監督としての才能や勉強が足りなかったのではないか?と、何も作った事が無い、才能もない、金もない、ダメ人間の私に言われたくないだろうな。それに私がそんな事を言える人間じゃないのは私が1番良く知ってるんですが、個人の感想です、というテレビやコマーシャルで画面の隅っこに映っているかいないかの小さな文字で何か言われた時の保険として掲げられているアレと同じなのは、一応記しておきたい。これで私の姑息さも表現出来る事だし。
主人公を演じている人が悪い訳では無いし、頑張ってるのが伝わってくる。でもこの人は歌手であって役者経験はそれほどは無い方ではないか?と推察しました。歌は面白いけど、演技は別物。
ただ、キャラクターとして、演じている馬場ふみかさんの造形含めて面白いとは思ったので、それで満足。
それと当たり前なんですけれど、河合優実さんの演技が恐ろしくイイ。爪痕をちゃんと残している。流石としか言いようがない。この人の出ている瞬間だけ、画面に異常な緊張感が出てて、本当に末恐ろしい。
で、馬場ふみかさんが何者か?役者なのかと思いきや、モデルもされてるそうで、YouTubeで出演映画の予告編を見て見た(恋は光)のですが、何処に出てるのか分からなかったです・・・顔だけじゃ判別出来ない・・・これが老人力。
というわけで馬場ふみかが気になるんじゃなく、この作品のキャラクターが好きなんだな、という事でした。
河合優実を追いかけている人にオススメ致します。