2024年もあっという間に終わってしまう感じです。昨年もその前も思いましたが、完全に晩年に入った、と自覚しています。ホモサピエンスの年齢って年で数えていますけれど、当たり前ですが、健康な人も居れば、体力の落ちるのが早い人も居ると思います。自分は体力とか健康に自信がなくなってきました。今の体力を維持するのさえ難しい上に病院にもお世話にならないと、薬にもお世話にならないといけない機会が増えたと思います。
それでも、映画を観るという趣味は、気分転換や現実逃避と言う意味でなくてはならない体験だと思います。読書よりも受動的。
私は映画評論家でも何でもないですし、ただ趣味で映画を観ているだけですし、その感想は自分で忘れない為にまとめているだけです。しかも感想にまとめるという事をしないと、何を受け取ったのか?考えがまとまらないからです、頭が悪いからですね。そして覚えていられないのもあります。でも言葉で感想をまとめると、少し記憶に残りやすくなると思うのです。
このブログもずいぶんと長く続いていますけれど、最初の頃は読書の感想ばかりでしたが、今は映画の感想ばかりです。
とりあえず今年は134本の映画を観て、映画館には35回行けました。これは過去最高に行けたと思ってます。結局サブスクリプション・サービスで利用しているのはU-NEXTさんが56本と1番多くて、次いでNetflix21本、Amazonprime17本でした。友人にお借りしたDVDで5本観させてもらいました。その中で2024年公開映画は53本、その中での、勝手な、私的な、ベスト10+αです。
まず邦画でこんなに頑張ってる作品があるのか!と驚いたのが光武監督の「唐獅子仮面」です。今年になるまで知らなかったのが恥ずかしいのですが、ジャンル映画の中でもこんなに凄い事をしている映画がある事に驚きました。まぁ邦画とか洋画とかはジャンル分けするのもオカシイですけれど、凄く良かった。結局2回観に行ったのはこの映画と10位の作品だけです。
それと三宅唱監督「夜明けの全て」は、どうやら原作とかなり違うようですけれど、悪くない作品。映画として面白かったです。
洋画だとジョナサン・グレイザー監督「関心領域」も映画館で観て良かった作品。。音響と匂いについて考えさせられる作品。
またウィリアム・フリードキンについて考えさせられる機会が多かった。とても真摯な映画監督だと思います。
10位 ドライブアウェイドールズ イーサン・コーエン監督
馬鹿馬鹿しい作品かも知れませんし、つまらない、と感じる人も居ると思います。ただ、イーサン・コーエンだからこその映画。私はかなり好きです。私が馬鹿な人間だから親和性が高いだけかもですけれど。こういう映画が年間に1本くらいあって欲しいです。ちゃんと笑えます。
9位 ボーは恐れている アリ・アスター監督
この作品の意味が分からない、という人もいらシャルと思いますけれど、Youtubeでも解説動画がたくさんあって、その中でもぷんすこ太郎さんの動画は非尿に分かりやすく面白かったです。そういう解釈もありうえうし、映画を観た人が好きに考えて良いとも思います。わざわざ監督に聴いちゃうのは、野暮と言うモノですし、普通の監督なら、観てくれたら分かります、でオシマイだと思いますし、私もそう思います。第1部、何度も観てしまいますけれど、本当に(不謹慎ながら)面白いです。ホアキン・フェニックス最高です。
8位 コット、はじまりの夏 コルム・パレード監督
初めて観る監督でしたけれど、素晴らしかったです。主演の子役の人の自然な表情、そこにアイルランドの自然と、日の光が陰影をもたらす映像美。そして個人が成長するきっかけを得た少女の話し。凄く余韻のある作品でした。
7位 ルックバック 押山清高監督
アニメーションの技術に詳しい訳では無いのですが、とにかく1秒で24枚の絵を使うわけで、物凄く手間がかかりますよね?だから様々な書き手が参加するわけですけれど、このクオリティをどうやって維持しているのか?本当に1人とは言わないけれど相当に上手い人少人数で仕上げているのではないか?と思うくらいクオリティの高さの維持が凄いのが素人の私でも分かる。昨年の「THE FIRST SLAM DUNK」も監督であり作者が手を入れて統一したんでしょうけれど、それにしても、というクオリティ。
6位 ロボット・ドリームズ パブロ・ヘルベル監督
とてもビターな物語なんですけれど、人間を動物の置き換える事でマジックを起こしています。しかも、そこにロボットが出てきます。どう解釈するのが良いのか、も受けてに委ねられていると思います。私はラスカルで正解!という派閥です。
5位 アメリカン・フィクション コード・ジェファーソン監督
これは映画館で観たかった作品ですけれど、皮肉が効きすぎくらいな作品です。これでもか!と言う感じなんですけれど、凄く面白い、興味深い、と感じます。まさに2024年現在のリアルを感じます。
4位 オッペンハイマー クリストファー・ノーラン監督
この作品は公開まで時間が借りましたけれど、うちの国だと2024年公開作品なんです。池袋レーザーIMAXGTで観れて本当に良かったです、迫力がすさまじかったですし音響も凄かった。同日にそのまま「DUNE part2」を観たのですが、オッペンハイマー凄かったのと、フローレンス・ピューの日になってしまったのが印象的でした。
3位 どうすればよかったか? 藤野知明監督
衝撃度で言えば20204年の最高到達点なんですけれど、とても考えさせられる作品。たくさんの人が観れる環境になって欲しいです。フレデリック・ワイズマン監督「チチカット・フォーリーズ」に負けない衝撃度。
2位 ホールドオーバーズ アレキサンダー・ペイン監督
志が高い作品で、ポール・ジアマッティさんが最高に各局見えます。でも正直アンガス・タリ―役は年齢的にもう少し子供でも良かったと思います、その萌芽より際立ったと思う。それと、ハル・アシュビー監督作品を観るきっかけになりまして、これもよりこの作品の好きな点になりました。私も読んでますマルクス・アウレリウス著「自省録」
1位 陪審員2番 クリント・イーストウッド監督
まさか最後に観た作品が1位になるとは・・・とは思いますが、本当に素晴らしい作品でした。ソリッドな製作でタイトな時間なのに、濃密!本当に素晴らしかった。
2025年はどうなりますでしょう、年末まで生きてるか?も本当には分からないのに。明日何かが起こってる可能性を含んでいるのですが、続いていたらいいな。