井の頭歯科

「阿修羅のごとく」を観ました     

2025年1月10日 (金) 08:59

 

 

森田芳光監督     東宝     U-NEXT
2025年公開映画/2025年に観た映画   目標52/120   0/2
今年から目標の数字を上げたので、頑張らないと・・・
というわけで、U-NEXTさんのマイリストの消化もしないとと思い出したのがこちらです。観終わったら、Netfkixさんで、しかも是枝監督で映像化の情報が!!!今見ておいて良かった。
あと、私、森田芳光監督作品があまり好きでは無いのは、最初に「愛と平静の色男」を見ちゃったせいで・・・なんか上手くハマらない監督さんだったのですが、今作は役者さんが面白くて、脚本も面白く、なんと言っても仲代達矢さんが出てるので、最後まで楽しめました。
四姉妹ものって色々あると思いますが、若草物語は未読ですけれど、ジェーン・オースティン著「高慢と偏見」、谷崎潤一郎著「細雪」、そしてなんと言っても金井美恵子著「恋愛太平記」は最高の小説ですから、どれも大好きですし、どの作品でも一番感情移入できるのはやはり父親ですね。恋愛太平記では父は亡くなってたかな?
そういえば、漫画吉田秋生先生の「海街diary」も四姉妹モノですね。
阿修羅の映像にナレーションで阿修羅の辞書的な説明が入ります。そして三女からの連絡を受けて四姉妹が集まるのですが・・・というのが冒頭です。
長女に大竹しのぶ、次女に黒木瞳、三女に深津絵里、四女に深田恭子と夢のようなキャスティングですけれど、まぁこんな姉妹がいたら濃過ぎてちょっと怖いですね。この映画のキャスティングは本当に凄くて、父は仲代達矢!母が八千草薫!次女の夫に小林薫!愛人に紺野美沙子!もうこの人たちにベストな配役だと思います。特に紺野美沙子を連れてきた人、鋭すぎる!そういうふうな人にしか見えなくなってしまいました。
NHKのテレビ版があるみたいで、それ用に脚本を書いているみたいです。
今は過去となりし昭和がセットもあるけれど、結構映像化されてパッキングされているようです。例えば、本当にハッピのような格好の植木屋さん、流しの豆腐屋の笛の音、病室の暗さ、電話の重さ、そういった昭和には普通に存在していた様々な事象が記録されていて、すごく見どころが多いです。
それに基本コメディだと思います。
女性が怖い、というのはなんか分かる話しでもありますし、その怖さって理解が及ばない、という事なんですけれど、女性からしたら男性の方がよっぽど怖いでしょう。
腕力でも、そうですけれど、基本宮台真司が言ってましたけれど『男性は世界を変えたがるが、女性は自分を変えたがる』わけで、それも腕力からきている処世術なのかも知れないし、そういう風に育て上げられ、刷り込まれているのかも知れません。
けれどホモサピエンスの長い歴史の中で、男女平等が、それでもある程度実現しそうな(もちろん程遠い部分もあるし、そもそも完全な平等なんて無いのですが、目指す事は重要 なにしろそれで被害が存在するのであれば特に)現代になるまで、20万年前から存在して、歴史として振り返れる、社会を形成してからどのくらいなのか不明ですけれど、まぁ文字が存在するの紀元前3000年くらいだとして、5000年の間、全然平等に扱われていないわけで、暗い気持ちになりますよね、女性なら当然。
そもそも私は別の生き物な気がするくらい、感じ方、考え方が違う気がしますし、議論とか意見交換よりも感情の肯定をベースにしている感覚もあり、理解し合えないとしても、だからこそ理解しあおうという努力を払い続けるという意志が重要な気がします。
よくできた脚本ですし、役者さんも良かった。深田恭子が何故呼ばれたのか?は不明だけど、垢抜けなさ、なのかなとも思う。今というか、最近と言っても何年も前ですけれど、全然顔が違って見えますね。
女性の方にオススメします。
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