黒沢清監督 Nikkatu Amazonprime
2025年公開映画/2025年に観た映画 目標52/120 0/5
2024年の評判の良かった作品の中で見逃している作品だったので。久しぶりに黒沢清監督作品に触れるなぁ。
とある倉庫に積み上げられているダンボールを前に交渉する3名の人物が・・・というのが冒頭です。
凄くメフィストフェレス的な話しになっていくのが、荒唐無稽な話しになっていくのが、流石黒沢清監督。ロケーションも、何処から見つけてきたの?という驚きもあって、不思議な感覚。
主演役者の菅田将暉の魅力が詰まった、ホラー?サスペンス?映画でした。
ネタバレ無しだとこの映画の魅力を伝えるの難しいと思いますし、黒沢清監督作品に触れた事が無い人からすると、結構真剣に何が何だか?という人がいても不思議じゃないです。
ありのまま、観たまま、を受け取る作品だと思いますけれど、いろいろな感想があって良いと思います。
菅田将暉の変わらない表情やしぐさを楽しむ作品。
転売ヤーって忌み嫌われている職業だと思いますけれど、取り締まりも難しいのでしょうね。そして映画内のセリフを引用しますけれど「楽して稼ぎたいのに稼げない、全然楽にならない」という人が手に染めそうな感覚があります。
しかし、どんな職業であったとしても、その道のプロフェッショナルな仕草にはハッとさせられますけれど、この映画の中で菅田将暉さんが、とある非常に特異な体験をしているのに、転売ヤーのプロフェッショナルさを出すところが1番笑ってしまいました。
アシスタント、という言葉の意味も、いろいろ考えさせられました。
あ、私結構ダメだ、というのがこの映画の古川さんです・・・濱口竜介監督作品「偶然と想像」の時に植え付けられてしまった嫌悪感が拭えません・・・それと、この人とそっくりと感じてしまっているのが岸井さん・・・凄く似てる気がするというか、最近若い人がみんな同じに見える、という老人力が付いてきたので、まぁ仕方ないのかも。
あ!そう言えば、スモーキーが出てきます!!スモーキー!久しぶりに出会った!かっこいい!
黒沢清監督作品が好きな人、そして謎な体験を求めている人に、オススメします。
私はラスト、世界の終わり、もしくは地獄に至った、と思っています。あの空!という意味で、メフィストフェレス。