ご自分でその日の汚れを毎日取りきれれば良いのですが、それは少し大変ですし、無理があると私は考えます。もちろんブラッシングは重要ですし、磨かない日があって良いわけではありませんが限界もあります。私は歯科医で、歯科医療に携わる人間ですからその重要性は理解出来ていても毎日完全に汚れが取れているわけではありません。それでも問題なく過ごせているのは定期的に歯科衛生士にプロフェッショナルケアをしてもらっているからです。
定期的なプロフェッショナルケアをしているならば、大きな問題が発生する確率はグッと低くする事が出来ます。どんな方でも磨き方に癖がありますから、その点も指摘させていただきますし、その部分は重点的にケアします。
予防をする事で、今まで治療した部分からの再治療のリスクをある程度(残念ながら、ある程度です、だからこそ、新たな治療をしないための予防が重要なのです!)下げることが出来ます。治療がキライな方こそ、是非定期健診をしてもらいたいのです。
歯周病の既往を持つ方はポケットの再発を防いだり、歯ブラシでは届きにくい部位のプラーク除去のためプロフェッショナルケアが必要です。歯石は普段のブラッシングだけでは落とせません。通常だいたい30分~60分くらいの時間をかけて専門の歯科医師、歯科衛生士が行います。
この治療では、ご自身では、磨きにくい部位の歯垢(細菌の塊)を完全に除去し、歯肉の状態を健康にします。また、ステイン(タバコのヤニやお茶による歯の着色など)を除去し、光沢のある歯の表面を回復させます。
食べたり飲んだりすると、お口の中が酸性に傾いて歯が溶け始めます。虫歯菌にとってこの酸性の環境は住み心地がいいのです。 それでも虫歯になるとは限らないのは、「唾液」が酸を洗い流し、中和して溶け出した歯の表面を元に戻してくれているからです。 |
食事のたびにお口の環境が虫歯菌危険ゾーンに下がりますが、唾液により健康ゾーンに戻ります。リズムある食生活をしていると、お口の中が健康ゾーンでいる時間が長くなり、虫歯の危険は低くなります。 |
せっかくお口の中が健康ゾーンに戻りかけたのに、危険ゾーンに逆戻り。特に寝ているときは唾液がほとんど出ないので、寝る前のおやつは虫歯の危険度がとても高いのです。 |