グレッグ・モットーラ監督 アステア/パルコ
正月1日からやはり映画館で映画を観たくなり、上映している中で1番興味を引いたのがこの「宇宙人ポール」。宇宙人でポールってどうなんでしょう?、というツッコミはもちろんのこと、予告編を見るだけでもかなりイタい感じのおじさん2人組のロードムービーっぽくてこれは初笑いに調度良いと思って観てきました。
イギリスの職業SF作家でかなりの太め長髪というクライブと、クライブの小説の挿絵を担当するのっぽで短髪のウィリー(とは言うものの、彼らのファッションが絶妙に変で笑えます)が、アメリカでコミコン会場ではしゃぎまくり!その後キャンピングカーを借りてアメリカでのSFに関連する場所を旅します。まず向かったのがUFO墜落の現場として名高いエリア51です。そしてそこで・・・というのが冒頭なんですが、かなり笑える作品になってます。
宇宙人ポールの声を担当しているセス・ローゲンが素晴らしく、最高です。ロードムービーでしかも宇宙人ですから、もうコメディであることは見る前から織り込み済みですが、その観客の期待を裏切らない作り込みです!キャスティング、演出、ストーリィの練られ具合も最高でしたし、もちろんサプライズも、そしてオマージュもたくさんあります。スターウォーズ、ET、Xファイル、スタートレックなど(あえて書けない関連SF作品も多数!)様々なコネタがあって楽しいです。その全てが理解出来ていたわけではありませんが、しかし恐らく40代の方で多少SF関連のものに触っている方であれば楽しめますし、ディープに好きな方ならもっと楽しめると思います。
SFやオタクに興味が無い人であっても、主人公2人の成長モノとしても楽しめますし、ある意味コミュニケーションの話しでもありますし、また、無論ロードムービーでもありますので、アメリカ中西部を楽しめます。
そして個人的にツボだったのが音楽。Just the two of usの使われ方、そしてある曲をアカペラで女の子が歌うシーンは1番笑いました、ココ最高でした!
お馬鹿な男たちの友情を、利害関係だけでないバディ感を、アゲてくれる映画、オススメです!
もちろん映画館での笑いを共有する、という部分も楽しく、さらに私の観た映画館は立川シネマシティだったのですが、終盤にちょうど地震が起こったため(8階だったのでかなり揺れました)、より鮮明な映画館体験になりました。完全に映画に引き込まれていたので地震もあまり怖くなかったです。
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