ナ・ホンジン監督 クロックワークス
「チェイサー」があまりに面白かったので観てきました!
中国の北朝鮮と接する地域に延辺朝鮮族自治州があり、その生活は非常に厳しく、さらに中国人に迫害までは行きませんが目に見えない程度の差別う受けています。そこでタクシー運転手をして生活するグナム(ハ・ジョンウン【チェイサーでの猟奇殺人者役】)は生活が貧しく、妻を韓国に出稼ぎに出すためにブローカーに多額の借金をしたのですが、2年経って妻からの連絡は途絶えてしまった事で自暴自棄的な生活に陥り、麻雀で生活費さえ摩ってしまう毎日です。そんなグナムに接触してきた、同じ朝鮮族であるミョン(キム・ユンソク【チェイサーでの元刑事役】)が仕事を依頼してきます。それは・・・というのが冒頭です。
いや~すさまじくハードな映画でした。謎が謎を呼ぶ展開ですし、先が見えないことこの上ないのですが、それよりも何より映画のスピードの速さが強烈でした。今まで味わったことが無い速さです。基本的にはアクション作品はあまり見ないですし詳しくもないですけれど、この速さはちょっと無いと思います。
その見せ方も特徴があって、カメラは暗い部分が多く、しかも揺れることでの臨場感が大きく、こういう作品が好きな方にはタマラナイのではないか?と思います。構成も変わっていて、各章に分かれており、起承転結のごとく4つです。巻き込まれ方としても秀逸なやり方であると感じました。
が、私は「チェイサー」のような謎と巻き込まれ、そこに絡む人間模様のような映画(もちろん好みの問題でしょうけれど)を期待して行ったので少し肩透かしを食らったように感じました。どちらかと言えば、「チェイサー」の動的な部分をより特化した映画だと言えると思います。もっと勢いだけでない演出や、シナリオの練り方があると思うのです、ちょっと良く分からない部分も多いですし。しかし勢いは特別に強いです。
あと、あまり痛いのが好きじゃない方は、覚悟して見た方が良いと思います、かなり痛そうなシーン、多いです。ショッキング映像もありますし。
アクション映画が好きな方にオススメ致します。
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