フランク・キャプラ監督 リバリティ・ピクチャーズ
あるアメリカの田舎町に住むジョージ・ベイリー(ジェームズ・スチュアート)はこの田舎町を出て冒険してみたい、と強く願う行動派でありながらも思慮深さを身に付けた勤勉な男です。父親の稼業は住宅金融公庫を営んでいますが、これから世界を旅しようと思った矢先に・・・というのが冒頭です。
とても心温まる映画でした、とても丁寧に作られていますし、役者さんがどなたも素晴らしい、この瞬間でしか出来なかったであろう作品だと思います。ジェームズ・スチュアートさんとドナ・リードさんは特に素晴らしいと感じました。セットというか町並みも素晴らしく、ダンス会場のプール一件もとても微笑ましいです。
古き良きアメリカ、という言葉が合いすぎるくらいの映画ですが、確かに素晴らしい作品でした。
人間ドラマに興味のある方、家族のいらっしゃる方にオススメ致します。
アテンション・プリーズ!
ここからネタバレの感想になりますので、未見の方はご遠慮くださいませ。
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叔父さんである副社長の落ち度の回収や、ポッター氏の心変わりは描かなくとも、カタストロフィ十分であり、他者でなく自らの行動や責務を、それこそ良心の赴く行動を採り続けるベイリーの素晴らしさが際立つ演出にこだわったのが特に素晴らしいと感じました。個人的には、結末がたとえ刑務所に行くことになったとしても(ベイリーは無論刑務所に入る事を受け入れていたわけですし)、物語としては秀逸だったのではないか?とも思えます。仮に天使の介入が無く、過去の自分を思い出させる出来事があれば、それでも良かったのかも、とも思います。
神の視点からの映画でありますし、宗教的なバイアスは強いとも思いますが、それだけでない物語のチカラ強さもあると思いました。ただ、やはりキリスト教はなかなかに凄いチカラをもっていますね。
クリスマスキャロルを逆側から描いた作品のようにも感じられました。
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