今週はなかなか忙しいのですが、火曜日に東京歯科大学の花岡先生の身元確認講習会、「歯科的個人識別の新たな留意点」の講義を受けました。
東日本大震災の時に、いかに歯科医師が個人識別に役立てたのか、そして問題点も多かったのですが、その問題点を洗い出し、対策を打ち立て、現在新たなデンタルチャートの作成方法を作り上げたか?をお話ししていただきました。
身元確認の現実的な難しさ(お顔で判断できない場合、DNA鑑定に時間がかかる場合、そして衣服などを貸し借りしていた場合など、ダブルチェックすることの重要性!そして、ご遺族が現実を受け入れ難い事へのアプローチも、です)を考えると、一つの手段として、歯科の重要性を理解出来ました。歯の有る無しや治療痕による個人識別の重要性は、たとえ歯科医院のカルテが存在しなかったとしても有用性が非常に高い事を改めて認識しました。東日本大震災時に懸命にご活躍された方のお話しは、そしてその方ご自身で語られるお話しは、非常に説得力があります。花岡先生のご講演は、私は『このことを伝えなければならない』という強い意思が感じられ、とても短い時間に感じられました、熱意をとても強く感じる講演でした。そしてスライドの目の惹きつけ方もとても感服しました、こういう方のように話せるなら、講演も楽しいものになるでしょうけれど、実際の自分のスライドの事を考えると恥ずかしくなります。
そして次の日には日本歯科大学多摩クリニックの戸原先生の口腔ケア研修会のご講演「食事時の外部観察評価 ~口腔機能の評価 編~」を受講しました。
今武蔵野市歯科医師会が取り組んでいる『摂食・嚥下』の、それも外部評価という、器具を用いなくとも出来、る観察する事での評価、何が危険なサインで、何処までの食事形態が適応なのか?をある程度判断出来る知識を得られる講演でした。
いつも日本歯科多摩クリニックの先生方にはお世話になっておるのですが、今回は一緒に箱根まで研修旅行に行った戸原先生の講演でしたので、楽しみに受講しました。とても分かりやすいご説明で、どんな部分に気を付ければ良いのか、何を避けなければいけないのか?等現場に即した対応の仕方、考え方を知ることが出来ました。もっと場数も踏まなければなりませんし、様々なケースを知る事も重要だと思いますが、いわゆる原始反射(吸綴反射のような自然に消えてゆく原始的な反射)のような普通の状態を知る事で、異常な状態が理解できるわけです。学生の頃にも習っていたのですが、久しぶりに思い出される感じです。あの時の勉強していたことはすぐには思い出せなくとも役に立っているのだなぁ、と感慨深いです。
今日は武蔵野市歯科医師会の「新春の集い」もあります、医院を空ける時間が多くなって申し訳ありませんが、よろしくお願い致します。
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