ロマン・ポランスキー監督 日活
「おとなのけんか」(の感想はこちら)が楽しかったなぁ、と思い出したロマン・ポランスキー監督、何か見てみようかな?と思ったのですがここ数日少し体調が悪く、軽めの作品ということで初期作は回避したんですが、この作品もとても見応えある作品でした!隅々にまで配慮された画像の良さ、出演俳優のキャスティングの良さ、そして何といっても脚本と舞台であるある島の景観等、本当に素晴らしかったです。
イギリス首相経験者であるアダム・ラング(ピアース・ブロスナン)の自伝小説のゴーストライターが不慮の事故で亡くなった事で、その作業の継続を頼まれたライター(ユアン・マクレガー)が招待されたのはアメリカのとある島です。その小さな島に、今アダム・ラング一行は暮らしています。そこで直接取材する許可を得たのですが・・・というのが冒頭です。
確かに元首相の自伝、回想録ですから、多少のきな臭さがあって当然なのかもしれませんが、その特秘ぶりにライターは何か暗い影を感じ続け、それゆえのサスペンス溢れる展開が待っています。物語のネタバレはこの作品の性格上避けますけれど、とても見事な構成になっています。まるでヒッチコック作品のような出来栄えです(そう、個人的に凄く似てるのが「レベッカ」なんです!この映画も原作も大好きです)。
ユアン・マクレガーの演技もとてもイイですし、ピアース・ブロスナンが大仰しいのがとてもリアルな政治家に見えます。途中1場面だけに出てきて強烈な印象を残す老人をイーライ・ウォラックさんが演じていらっしゃいまして、この方の存在感も凄かったです。
[…] ーニー・マーラとチャニング・テイタムが出演しているので見ました。この作品も最近見た「ゴーストライター」(の感想はこちら)に近い作品でクオリティ高くてとても良かったです。 […]