昨日、武蔵野健康つくり事業団とで市民向け公開講座を行いました。
講師の先生は日本大学摂食機能療法学講座教授の植田耕一郎先生でした。
植田先生はとても情熱的な先生で、これまで2回学会で講演されていたのを拝聴致しましたが、控えめに表現しても、とても感動致しました。私は普段「感動」という言葉は使いたくないのですが、大変感銘を受けました。それ以来ご講演が聞けるチャンスがあれば聞きに行こうと思っていたのですが、それが自分の所属する歯科医師会で出来て嬉しいです。
植田先生は摂食機能療法学という新しい学問を研究なさっていますが、私も最近歯科医師会に所属したことで勉強するようになり、興味のある分野であるので、そこも大変嬉しかった部分です。簡単に説明すると、食べ物を口の中で噛み砕き、唾液と混ぜ、喉に送り込んで、食道を通して胃に送る、という一連の動作の中の異変を治す学問です。例えば、脳卒中になったのちに半身麻痺が残ってしまった場合、それは口の中にも、舌にも、そして喉にも麻痺がある事を意味します。そんな方にもう一度お口から食べ物を食べて頂く事を目指すのです。まだまだ新しく歴史の浅い学問ですが、個人的にも仕事的にも興味があります。
先生の講演は大変面白く、驚きがあり、知る楽しみがあり、笑いがあり、涙する方もいらっしゃり、さらには死生観についても言及される、歯科医師が講演しているとは普通思えないくらいの講演でした。
何と言いますか、今を生きる事の重要性、メメントモリ、一期一会という事でしょうか、また漱石の感覚にも近いお話しも大変面白かったです。
講演会終了後に植田先生と少しお話しさせていただきました。大変貴重な時間で光栄な事でした。
また歯科医師会での仕事も頑張ろうという気持ちになりました、ありがとうございました。
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