井の頭歯科

「虐殺器官」を観ました

2017年2月24日 (金) 09:34

村瀬 修功監督     東宝

ついに、やっと、映画化されました。

ここ10数年の中で読んだSF作品の中では(めちゃくちゃ少ない数ですが・・・)1番好きな作品の映画化です。

とにかく原作に忠実な作りになっています、母親とのくだり以外は。

原作の感想はこちらですが、とにかく原作を読まれている方は是非のオススメです。

個人的にはハリウッドでお金をかけて実写化して欲しい作品です。ですが日本の原作ですし日本で製作するならアニメーションでしか無しえないとも思います。

9.11以降の世界を見る作品だと思いますし、トランプ政権が生まれた今観る価値もあると思います。

内容が非常にヘヴィーなので見る人を選ぶとは思いますが、全く知らないのもどうかと思います。とは言え「人は見たいものしか見ない」モノですし、そういう意味では個人的にとても気になるテーマを扱っています。

9.11以降の世界でトレーサビリティや監視カメラの存在により、個人の監視が厳しくなった世界。その中でどのように平和を保つのか?持てる者がいかに持たざる者に接するべきか。

カフカ的な不条理とどのように向き合うのか?を扱った作品です。

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