テイト・テイラー監督 ユニバーサル・ピクチャーズ
なかなか凄い映画を見てしまいました・・・良い悪いとかいう意味ではなく、凄い映画です・・・
NYへ向かう通勤列車 に乗るレイチェル(エミリー・プラント)はある事で傷ついているのですが、列車から見えるある家に住む家族を理想化して、なんとか日々を送っています。その路線際にある家は白くて綺麗で理想的な夫と妻がいる、ように、見えます。しかし、ある日、その家のベランダに、いつも見かける妻とおぼしき女と、全く知らない男が抱き合っているのを見かけたレイチェルは激しく動揺し・・・というのが冒頭です。
この映画は何も予備知識を入れないで観て頂くのが最も良い部類の映画だと思います。が、見た事がある人とは、それが女性でも男性でも、とにかく話してみたくなる作品です。未見の方には非常に伝わらない話しですが、この映画は3人の女性の話しです。それぞれ立場が全然違いますが、女性の話しです。そして私はどの女性にもそれなりの『怖さ』を感じてしまいました。
レイチェルの行動を肯定できるのか?出来る部分は何処なのか?絶対に受け入れられない部分はどこかにあるのか?アナの行動は正当化されるのか?そしてメガンをどう思うのか・・・
立場が入れ替わる可能性がある、その立場をどう思うのか?かなり考えさせられます。
出てくる男性も、かなりの問題を抱えていますし、ある意味分かり易いんですが・・・
なかなかに凄い映画でした。これはもう男女を入れ替えればハードボイルドな世界だと思います、でも単純なハードボイルドではないんですけれど。ある種、立場の話しだとも思ってます。
女性の方に、そして女性と一緒に生活したり仕事したりしている男性の方に、オススメ致します。
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