井の頭歯科

「ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリー」を観ました

2018年7月23日 (月) 09:45

ロン・ハワード監督       ディズニー・ピクチャーズ

決して悪い作品ではないです。

が、サイコーにアガるシーンも数えるほど、ではある作品ではないかと感じました。もちろん作ってくれて感謝です。少なくともエピソードⅧ(の感想は こちら )よりは全然良かったです。

だけど、同じスター・ウォーズのスピンオフ作品のローグワン(の感想は こちら )より上って人は少ないんじゃないでしょうか?

全体的に画面が暗過ぎる!これが1番気に障りました、ここはもっと怒ってる人がいても良いと思います。だいたい、劇場で見ていて暗過ぎて見難いなんて今までで経験ほとんど無いです、私は。特に娯楽映画で、エンターテイメント作品で見にくいってちょっと致命的だと思いますけど・・・

また、伏線回収がかなり大掛かりに放り投げてるのと、実はこういう事でした、という部分のエレン・ジェイムズ問題(ジョン・アービング著「ガープの世界」に出てくる、とある過激な集団の話しです、これはどうしてもフェミニズムの話しを匂わせる行為なのは、制作者側は承知でやっていると思うので、その点がとても乱暴で気になりました・・・)なのが、すっごく飲み込めないです、私は全然納得出来なかった。

も一つ、ラストにある人物との対決シーンがあるのですが、なんかドンデンの為に、作ってるって感じが否めません。キャラクターを深める意味には到底ならないし、反って逆効果だと思います。

多分伏線未回収とか、ある人物を画面で見せるのは、続編への意欲と捉えられなくもないんですけれど、それならば、もう少し今作のクオリティー上げないと無理だと思うんですよね。

以上ダメな点も挙げましたが、良かったところがかなりカバーしてくれてます!

まず、ハン・ソロの『すまん、あとは任した』が素晴らしく良かった。あくまでスター・ウォーズエピソードⅣの前の、若いハン・ソロを扱う作品なんですから、ハン・ソロのキャラクターの若さの方で魅力を出すのであれば、このシーンはとても素晴らしいと感じました。

声を大にして言いたいのが、チューバッカの造形とソロとの繋がりを描いてくれた点!ここがサイコーです!特にチューバッカの年齢が判明する瞬間から座席に座って音楽が流れ出すシーンが今作の最もアガるシーンで間違いなし!と思います。

本当にチューバッカが全てをかっさらって行きますよ〜

あ、私ハン・ソロより、全然チューバッカが好きなんで、なんなら全キャラクターの中で1番チューバッカが好きなんで、そういう人の感想だと思って下さいませ〜

レイアにwalking carpetとか呼ばれてた時に近い造形がホントサイコーです!

なんなら、ハン・ソロ より、チューバッカ250年の歴史 の方がずっと面白いんじゃ…←はい、こういう事を言ってしまうので、信頼性が低くなってしまいますけど、これは好き好きなので仕方ないと思いますし、ちゃんと劇場にお金を払って見ている一観客の意見なので仕方ないと思います、いろいろな感想があって良いと思いますし、作品を公開するってそういう事だと思います。

アテンション・プリーズ!

ここからネタバレアリの感想になります。鑑賞された方に読んでもらいたいです。あ、かなり辛辣な話しになりますけど、でも、そこはファンだからこそ、な訳で許して頂けたら幸いです・・・

スター・ウォーズが好きな人に、チューバッカが好きな人にオススメ致します!

ネタバレ全開になりますが、 キーラはなんでシスのダース・モールと知り合いなの?ハン・ソロの3年よりずっと波乱万丈過ぎてかなり興醒めしました・・・やり過ぎです、ハン・ソロの主役の3年間よりもキーラの3年間の方がずっとドラマチックなのはちょっとどうかと思います。

また、後出しじゃんけん的なのでキーラが何をしたいのか?わけわからな過ぎます。ドライデンには近づくな、とか言いつつ、結局キーラが倒してしまうんですよ・・・

また、重要な競合相手の盗賊団、あなたたちも、なんで正体明かす気になったんでしょうか?それなら最初から正体明かして、ベケットと仲良く山わけの方が賢い選択だったと思います。また、なんで都合よく、ラストに正体を明かすのでしょうか?しかも帝国領じゃない精油所が盗賊団の本拠地で、しかもココでわざわざガープの世界のエレン・ジェイムズ党員を出してくるのは違和感が強いです。センスを問われますし、安直な気がします。

ベケットの行動もかなり意味不明なんですけど、わざわざ撃ち合いまで最後やる意味あったのか?大変微妙です。いや、分かりますよ、ウェスタンにしたいのは。わざわざ列車強盗オマージュまで入れてますし。それでも、不意打ちはちょっとどうなんでしょう?西部劇での不意打ちは完全にヒール側しか行わないと思います。ハン・ソロが卑怯者のイメージは無いと思います、ちゃっかり感はあるんですけど。しかもそこから、撃ったハン・ソロが泣きに入るような行動起こしてて、ならもう少し師匠と弟子な場面を作っておかないと飲み込みにくいです・・・

3年間歩兵訓練しかしてないハン・ソロが、いきなりなんでこんなに運転上手いパイロットなんでしょう・・・少しは成長する、失敗から学ぶ姿を見せておかないと、ただの天才スーパーマンにしか見えないから、共感出来ないんですよね・・・

宇宙怪獣も都合よく出てき過ぎなんですよね、まぁスター・ウォーズではよくある展開なんですけど・・・

チューバッカが仲間を置いていくのが、ちょっとだけ気になりました。 けど、私はチューバッカが出てくるから、ウーキー族がたくさん出てきてくれるので、私は観て良かったです。

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