後藤 明生著 立風書房
金井 美恵子さんの「猫の一年」に名前が載っていた作家の方、私は知らなかったのですが、図書館で検索してみると、どことなく私の好みのタイトルはどう考えてもこの「酒 猫 人間」だったので借りて読みました。金井さんと接点のある作家さんなんて珍しいと思いますので。
かなり古い作品のようで、1978年の作品で、酒や猫や人に関してのエッセイでした。1970年代の作家の暮らしぶりが窺えます。またその横の繋がりのような部分、さらに後藤さんの感覚もなかなか面白く読めました。
個人的感覚としては文体はあそこまで崩れないですが、まるで椎名 誠さんの「哀愁の町に霧が降るのだ」的な世界が広がっていました。懐かしいです、椎名 誠さん。今どうしているのでしょうか?
中でも1番びっくりしたのはこの当時の草野球に参加した何人かの作家仲間のうち『野球のルールを知らない人が数人いた』ということで、伝説的台詞が記録に残っています。う~ん、スゴイですが書けません。
猫やお酒が好きな方に、椎名 誠さんの本が懐かしい方にオススメ致します。
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