大林 亘彦監督 東宝
オシャレ(池上季実子)とファンタ(大場久美子)は演劇部の親友同士です。オシャレは夏休みに父親と(母親は病没しているようです)軽井沢に、ファンタは部活仲間6人と夏合宿に行く予定です。しかし、軽井沢には父とオシャレだけでなく、父が連れてきた再婚相手(鰐淵晴子)も一緒にと行くと聞かされ・・・というのが冒頭です。
処女作からして、この内容で、この演出方法!すでに出来上がっているとさえ感じました。いい意味でオカシイです。多分前衛芸術に分類されかねない作品だと思います。チープなんだけれど、そのチープさ込みでの魅力、そして演者の拙さ含む若さ、凝りまくった演出、そこに、GODIEGOの洗練された音楽がマジックを生み出しています。
特に、挿入歌のCherries Were Made For Eatingがめちゃくちゃカッコイイです!
さらに、何歳での撮影なのか?不明ですが、池上さんの妖艶さ、大場さんのあどけなさ、その他、ガリのメガネ属性を生かした豹変、スイートのその頃にしか出せない魅力、クンフーの身体のキレとスタイル、メロディの不思議ちゃんキャラの先見性、そしてさっさと退場するマックの潔さ・・・どれも凄いし、よくこの人数でこのキャストを集められたな・・・しかも被らないのが凄い。名前を与えないのも、凄すぎる。
中でも、美貌、という意味で個人的にやられたのが鰐淵晴子さん。何この人の、この世と思えない美貌!美については個人差がありますし、基準は人それぞれだけれど、美しいです。もちろんそう撮っているわけですが、こういうのが好きなんです。
GODIEGOも大林さんもちゃんと出演しているのが面白い。
あと、猫好きにとっては、この猫ちゃん大丈夫だったのかな?とちょっと心配になりました。
しかし、これが処女作って、ちょっと凄すぎです・・・普通じゃないです・・・あもちろん称えています。
[…] が素晴らしいネーミングセンスです。そう、まるで大林亘彦監督作品「HOUSE」(の感想は こちら )のオシャレとかファンタ、とかあの感覚のアップデート版です。イイです、こういうの […]