ジュリアン・シュナーベル監督 パテ アスミック・エース
友人のオススメなので、観てみました。U-NEXTに入っててすぐに観れました、U-NEXTは本当にエライ!
私でも知っているフランスの雑誌「ELLE」の編集長を務めるジャン・ドミニク(通称ジャンド―)は病室で目を覚まします。医師から話しかけられて答えているのに、通じてない状況ですし、何かが通常とは異なるのですが・・・というのが冒頭です。
42歳で病魔に襲われた主人公の男ジャンド―の『人間性』を手放さない話しです。
これは実際に起こった出来事で、その点が本当に凄いし恐ろしいです、私が今この瞬間にも同じ病魔に襲われないとも限らないからです。その時は私は簡単に人間性を手放してしまいそうです・・・
比喩表現が素晴らしく、潜水服と蝶を結びつけるのが凄く文学的で、こういう表現に私はすぐにやられてしまいます。イイです。流石フランスの一流雑誌の編集長。現代版の「モンテクリスト伯」も観て観たかったです。女性を主人公にして現代に舞台を移す、面白そうです。
久しぶりにマックス・フォン・シド―を観ましたが、ああ。
周囲の人がこれだけ献身的なのが、またスゴイし、全然知らなかった人物ウジェニー・ド・モンティジョの数奇な運命もなかなかでした。そうかこの病院の施設で、あのディアギレフのバレエ・リュスが練習して、ニジンスキーが3mも跳躍したのか、と思うと凄く見て良かった、と思わせてくれます。
言語聴覚士の女性が、というかこの映画に出てくる女性は全員美人です、そう言う所もフランス、な映画。
ちょっと気になったのが、少し専門的なんだけれど、嚥下の練習、理解出来るんだけど、発話の練習及びそのあたりについての誤嚥性肺炎への配慮ってどうだったんだろう?というのがこの映画を観た私の最も大きな感想です。これは専門家も意見が分かれるんじゃないかな。
病気になる可能性のある人に、病気になる前に観て欲しい映画、オススメです。
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