首藤凛監督 ショーゲート
個人的に(いつもというかずっと個人的な話ししかできませんね、人って)最も次回作が楽しみな監督作品ですから、劇場で観ました。吉祥寺アップリンクでもかかってますし、何しろ商業映画の長編デビュー作品ですし、配給がショーゲート他各社あり、テレビマンユニオンもあり、本当に凄い事だと思います。俳優さんも有名な方のようですし、素晴らしい事です。
高校生の愛は学校ではヒエラルキーの高い、ダンスをするグループのメンバーの中でも前列を任されるタイプです。そのダンスグループに入っているある女性がダンスの練習中にふと離れていきます、その後を追いかける愛。するとその女の子はいきなり倒れてしまい・・・というのが冒頭です。
宣伝でも盛んに、愛か嫉妬か、という煽りがありますけれど、まぁあまりいない、もしくは私は近くに居たら凄く迷惑なタイプの主人公の女の子の恋愛模様です。
今回は原作も読んで臨みましたし、凄く期待していました、それも脚本もそうですけれど、あまり改変は無いであろう、しかし、それでも映画的な驚きの瞬間はあるのではないか?という期待の仕方だったので、脚本については特に何もありません。変わった話しですけれど、そういう人の話しですし、そう言うモノだと思います。
しかし、恐らく、今までの監督であれば多分この場面にこういう劇音は入れなかったんじゃないかな、というBGMがかかったり、ある過激(?)な場面であれば、見せなくてもすべてを外したんじゃないかな?とも思いますし、スタッフロールでは無い手法をこれまでは取っていたので、スタッフロールを誰かに任せて(スタッフロール用のスタッフが明記されていました)いたり、違和感が大きかったですけれど、それは私が今までの作品を観ているからで、しかもこの映画の対象は、恐らく、高校生、もしくは女性の方々であり、それは仕方のない事なんだと思います。
もちろん監督だけで映画が撮れるわけじゃありませんし、かかるお金の金額も、恐らく相当な額になっていると思いますし、だからこそ、失敗しないようになっている事が、監督の尖った部分を丸められている感じもしました。それでも映画を撮って欲しい監督の1人です。
最後のセリフはもちろん、大好きなセリフです。
女子の高校生の方に、もしくは女性の方に、オススメ致しますし、出来れば他の首藤監督作品を観て貰いたいです。
[…] 劇場に映画「ひらいて」(の感想は こちら )を観に行った際に最初の1秒のギターの音を聞いて、とりあえず原作読んでおこう、一応今年の作品なんでみようと思った作品です。 […]